新生銀行グループは、急速に進むニューノーマル化を、持続的な成長に向けた変化の機会ととらえ、これまで推し進めてきた多様な働き方に向けたさまざまな取り組みを「働き方リ・デザイン」として再定義した。これをもとに、社員とのエンゲージメントを高め、多様性の中からイノベーションを生み出し、顧客や社会に対して新しい価値を提供する。
「働き方リ・デザイン」の具体的な内容は以下のとおり。
ワークスタイルのリ・デザイン
- ①オフィス外での働く場所の自由化
- 情報セキュリティを確保できる環境であれば、場所による制限を設けず原則自由。また、緊急事態宣言以降に臨時的に認めていた時差勤務や不連続勤務などの勤務ルールを制度化した。
- ②通勤手当の廃止と業務支援手当の創設<2021年1月を目途に実施予定>
- 「各種手当は社員自らが選択する働き方をサポートするために支給するもの」と再定義し、各自の働き方に見合った使途に充当できる、全員一律の業務支援手当の支給を検討している。2021年度中には、通勤手当そのものを廃止し、業務支援手当に集約する。
- ③ニューノーマル下での健康経営の強化
- 変化を前向きにとらえ、成果を継続的に生み出すには、社員ひとり一人が心身ともに健康であることが重要だとして2020年度、同グループが目指す健康経営について明文化する。10月にはグループ一体として対応する体制整備を行い、業務の進め方などの困りごとや不安を持つ社員からの相談を随時受け入れるキャリア・ライフ・サポートデスクを設置している。
- ④社内外コミュニケーションの活性化<2020年度中に実施予定>
- ニューノーマル下での生産性を最大化することを目的として、適切な人事評価を運営するための1on1ミーティングやグループ全体でコミュニケーションを活性化するためのICTツールや顧客との商談用ツールを導入。また、全社員の固定電話を廃止・スマートフォンを配布して、働く場所に制約されない社内外の円滑なコミュニケーションを実現していく。
ワークプレイスのリ・デザイン
- ①オフィスの再設計
- オフィスの位置づけを「グループ社員のコラボレーションによるイノベーション創出、コミュニケーションを通じた帰属意識や企業風土醸成の場、またお客さまをもてなし、パートナー企業と協働する場」と再定義する。ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)を大幅に拡充することにより、業務内容に応じて執務環境を選択することを可能とするとともに、スペース利用効率の向上を図る。
- ②サテライトオフィスの拡充
- 全国に有する店舗や既存拠点の余剰スペースの活用、新たな拠点の設置、外部シェアオフィスの契約先拡大により、働く場所の選択肢を拡充する。営業活動のための外出時の利用に加えて、自宅に執務環境が整っていないなど在宅勤務が難しい社員も気軽に利用できるようにする。
ワークプロセスのリ・デザイン
- ①電子契約ツールの導入<2020年度中に実施予定>
- 顧客に金融サービスを提供するためのエンドツーエンドのプロセスや、以下②のワークフローなど、デジタル化を積極的に推進し、業務プロセスの効率化を図る。電子契約/署名ツールを活用し、契約・書類のデジタル化の動きを促進し、取引に支障がない契約書や書類については、紙の廃止を目指す。
- ②社内稟議などワークフローの電子化拡大<2020年度中に実施予定>
- 社内稟議などのワークフロー上の紙やハンコの原則廃止に向け、グループ全社共通のワークフローシステムを展開していく。