アクティブ アンド カンパニーは、同社が提供するクラウド型HRオートメーションシステム「サイレコ」と、パーソルプロセス&テクノロジーが提供する採用管理システム「HITO-Link リクルーティング」がデータ連携を開始することを発表した。
昨今の人事部門にとって、人事データを活用した人材マネジメントは早急に取り組むべき施策といえる。HRテクノロジーの普及にともない、多くの企業が用途に応じてさまざまなシステムを導入しているが、システム間のデータ連携が取れないことにより、従業員情報が各システムにばらばらに保管されているという状況もしばしば見られる。ATS(採用管理システム)と人事管理システムがばらばらになっていることにより、従業員をどの媒体・媒介から採用したのか、採用時の面接でどのようなやりとりをしたのか、誰が採用したのかといったデータが入社後の従業員と紐づかず、採用活動の効果検証が十分ではないケースも多く見られる。
サイレコでは、労務手続きに必要な情報からタレントマネジメントに必要な情報まで、さまざまなデータを収集・蓄積できる。今回のデータ連携では、RPAを用いてHITO-Link リクルーティングに蓄積した内定者の情報をサイレコへと連携することを可能にした。採用活動で収集した情報の中から入社時に必要な情報を連携することで、入社時の情報収集やシステムのアカウント発行、従業員への通知などの定型業務を効率化。また、採用時の情報と勤怠や評価、異動情報を一元管理することで、効率的な採用活動を支援し、人事の戦略化、タレントマネジメントのさらなる高度化を実現する。
詳細は次のとおり。
- ①入社時業務の自動化・効率化
- HITO-Link リクルーティングに蓄積された情報から、氏名や住所、生年月日など入社に必要なデータをサイレコへ連携し、アカウント作成、ログイン情報の通知、入社時のワークフロー申請の案内などを効率化。入社時に従業員の情報を再度収集する必要がなく、RPAを活用して従業員への通知を自動化できるため、入社時業務の手間を削減する。
- ②戦略的な採用を支援
- 採用時の応募情報や応募経路、採用フローや面接担当者、面接記録などのデータをサイレコへと連携することで、採用時の情報と、サイレコに蓄積した評価情報、勤怠情報、異動情報、所属情報などとあわせて一元管理できる。それにより、採用活動のPDCAサイクルの最適化・効率化を支援する。
また、アクティブ アンド カンパニーは今回のデータ連携にて、サイレコの活用を拡大しタレントマネジメントのオートメーション化を実現する「HR コックピット」の活用を推進していくという。