パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、「転職市場予測2021上半期」を1月4日に発表した。dodaサイト内では、2021年上半期(1月~6月)の転職市場を14分野に分けて、それぞれの業界・職種の動向を紹介している。
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、IT業界やエンジニアに限らずあらゆる業界・職種でビジネスの軸をIT化・ネット化することが急務になった。また、従来から緩やかに取り組まれていたDX(デジタルトランスフォーメーション)での事業変革も本格的にスタートした2020年だった。それらから、2021年上半期の転職市場は、「DX」や「RPA(Robotic Process Automation)」などのキーワードを中心に、ITに関連する求人ニーズが堅調となる見込みだ。
また、いまだ新型コロナウイルス収束の見通しが立っておらず、景気の先行きが不透明であるため、企業は引き続き即戦力として活躍できる人を中心に採用活動を進めることが予想される。そのため、転職市場では「同じ業界・同じ職種」の経験者が有利になる傾向が強まっている。
これから転職を考えている場合は、応募・面接を通じて、自分が仕事に求めているものが分かったり、自分の強みが企業にどう評価されるのかクリアになったりすることもあるため、自身の経験・スキルを棚卸しした上で、「まずは行動してみる」ことが重要となると、同社は述べている。
14分野別の求人動向予測は次表のとおり。各分野の予測詳細は、次表のリンク(dodaページへ遷移)を参照のこと。
分野 | 予測 | 詳細 |
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営業 | 営業職は即戦力採用の傾向。IT系の営業の採用ニーズが増加。 | リンク |
人事 | コロナ以降、労務や人事制度企画に採用ニーズ。対応力と柔軟性が求められる。 | リンク |
経理 | 新型コロナの影響で即戦力が求められる経理職。5月~6月の前に転職活動を始めれば有利に。 | リンク |
法務 | 法務人材はビジネスのIT化・リモート化に不可欠。経験者のニーズは安定。 | リンク |
企画・ マーケティング |
企画・マーケティング職の求人は経験者が中心。スキルと姿勢の両面が評価のカギ。 | リンク |
クリエイティブ | Web関連のクリエイティブ職は制作プロセスも含めたスキルが重要視される。 | リンク |
IT・通信 | ITエンジニアは即戦力・未経験者ともに採用ニーズ堅調。担当案件の成果までアピールを。 | リンク |
電気・機械 | 電気・機械エンジニアには将来ビジョンと変化への対応が求められる。 | リンク |
化学・素材 | 化学・素材メーカーは即戦力採用の傾向が続く。 | リンク |
建築・土木 | メーカー、ディベロッパーでは求人再開の可能性あり。建設業界の働き方改革も進む。 | リンク |
販売・サービス | 販売・サービス職は携帯電話ショップに根強いニーズ。 | リンク |
金融 | 金融業界ではIT化やDXのニーズが高まる。異業界に転職するチャンスも。 | リンク |
メディカル | メディカル業界の求人は、コロナ禍でも徐々に回復傾向。一部には未経験採用も。 | リンク |
事務・ アシスタント |
事務・アシスタント職は専門的な知識・スキルや自発的な姿勢が評価のカギ。 | リンク |