インバスケット研究所は、新入社員として求められる能力を客観的に測定できる独自の評価システム「社会人基礎力分析サービス」の提供を開始する。3月17日からの販売を予定。価格は7700円(税込み)で、別途「新入社員向け教材」2933円/部(税込み)が必要。
同サービスは、これまで累計5万人が受講したインバスケット研修のデータをもとに、新入社員の社会人基礎力を数値化。経済産業省が提唱する社会人基礎力のうち、12の能力要素に対応している。新入社員の能力を客観的に数値化することにより、経年での傾向を把握するだけでなく、評価面談や目標設定における活用、他社を含めた同世代新入社員の比較などもできるようになる。
社会人基礎力は、実際の業務に即したシミュレーションゲームを行ってスコアリングする。具体的には、架空の会社で、ある役割に任命された主人公として、仕事(案件)に対してどのように判断し行動するのかを採点し、実践的な能力を測定し数値化する。採点業務は、1人の回答につきインバスケット研究所の定める基準をクリアした専門の評価者3名で実施。これによって、結果の精度・客観性を担保している。採点結果は受験後2週間程度で、「社会人基礎力判定シート」として届けられる。
測定する3つの能力、12の能力要素
- 【前に踏み出す力】……主体性、働きかけ力、実行力
- 【考え抜く力】……課題発見力、創造力、計画力
- 【チームで働く力】……発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力
新入社員向け教材
新入社員研修で利用することを想定して開発されたインバスケット問題集「BASIS(ベイシス)」は、架空の携帯電話販売店BASIS MOBILEの入社3か月目の販売員として上司からの指示、事務処理業務、他店舗からの依頼事項などへの対応を行うもの。設定時間60分の問題集となっており、解説書と評価シートを添付している。これらの教材は自宅学習用としてはもちろん、講師が添削する通信教育や集合研修としても利用できる。また、インバスケットで実際の業務をシミュレーションする前に、社会人としての心構え、基礎知識を身に付けるための事前課題テキスト教材もあり、セットでの販売も行っている。