総合人材サービスのパーソルホールディングスは、「就労継続支援A型[1]」に分類される福祉サービスを提供するパーソルネクステージ(2020年9月設立)において、1拠点目となる福岡オフィスを2月1日に開所した。パーソルネクステージは障害のある人と雇用契約を結び、就労を通じての実務経験・スキルの習得を支援することで、障害者の一般企業への就労をサポートする。
パーソルネクステージでは首都圏を中心とした全国の企業から、IT業務を中心とした、テレワークで遂行可能な業務を受託。障害のある人は、パーソルネクステージで有期社員としてそれらの業務を遂行しながら、スキル習得・実務経験を積み、一般企業への就労を目指す。
パーソルネクステージの特徴は次のとおり。
- テレワークで、地域や出勤のハードルを越えた就労を実現
- パーソルネクステージは、全国の企業から、IT業務を中心としたテレワークで遂行が可能な業務を受託し、個人のスキルや障害の状況などを総合的に考慮した上、担当業務を判断。また、体調に合わせて、オフィスへの通所と在宅勤務を組み合わせた働き方で、無理なく仕事を続けることができる。
- 一般就労で活躍できるスキル・資格の取得
- パーソルネクステージでは、Webサイトの制作・運営・保守など、IT関連の業務が中心のため、働きながら一般就労移行時に活躍の幅を広げる専門的なスキルの習得が可能。今後は、資格取得の支援も予定している。また、IT関連の業務が初めての人には、教育スタッフのサポート、教育コンテンツを用意し、働きながら無理なく専門知識やスキルを身に付けられる環境を完備している。
- パーソルの障害者雇用および人材サービスのノウハウを活用
- パーソルネクステージにて就労経験後、一般企業への就労を希望する人には、「dodaチャレンジ」などパーソルグループの人材紹介サービスと連携した支援を行う。また、企業に対しては、障害のある人の働く環境、マネジメントノウハウの提供などを行う。一般企業への就労に対する不安をなくし、企業と個人のミスマッチを最小化することで、一般就労移行率50%以上を目指す。
同社は今後、3年間で九州エリアを中心に全国に10拠点を開所し、200名以上の障害のある人の雇用創出を目指すとしている。
注
[1]: 通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が可能である者に対して、雇用契約の締結などによる就労および生産活動の機会の提供、その他の就労に必要な知識・能力向上のために必要な訓練といった支援を行う。