学情は、「あさがくナビ2022」へのサイト来訪者のうち、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートの一貫として「テレワーク」について尋ねた。調査期間は2021年2月9日~2021年2月15日で、有効回答数は526名。
入社後すぐに「テレワーク」をすることについて尋ねたところ、「不安がある」と回答した学生が22.1%、「どちらかと言えば不安がある」と回答した学生が42.4%となった。64.5%の学生は、入社してすぐに「テレワーク」をすることに不安を抱いていることが分かる。「不安がある」「どちらかと言えば不安がある」とした学生からは、「職場の雰囲気に慣れるためにも、最初は出社して直接コミュニケーションを取りたい」「先輩が仕事をする様子を見ながら仕事をしたほうが、早く戦力になれると思う」「上司や先輩に相談できる機会があるほうが、早く仕事を覚えることができると思う」などの声が寄せられた。
テレワークで「不安」に感じることは「先輩や上司など社内の人間関係」が82.3%で最多。次いで、「仕事の進め方の習得」80.8%、「仕事で必要なスキルの習得」70.5%と続く。「直接コミュニケーションをとったほうが、人間関係を築くことができると思う」「リアルなコミュニケーションのほうが、質問をしたり、アドバイスをもらったりしやすいと思う」「最初からテレワークをすると、間違った認識で作業を進めてしまったり、スキルが向上しなかったりと、成長が遅くなるのではないかと思う」などの声が挙がった。リアルなコミュニケーションで、社内の人間関係を構築したり、仕事の段取りやスキルを身に付けたりしたいと考える学生が多いことが伺える。
入社先の企業で、「テレワーク」をする場合、あるとうれしい制度は「仕事の進め方を学ぶ機会」が65.0%で最多。次いで「対面でコミュニケーションを取る機会」61.6%、「対面での研修」61.0%、「定期的な出社日」54.9%と続いた。対面でコミュニケーションを取ったり、先輩の働きぶりを見ながら仕事を覚えたりするなど、リアルな場で経験することのニーズの高さが伺える結果となった。