マイナビは、3月8日の「国際女性デー」に合わせ、「女性活躍の現状に関するレポート」を発表した。同レポートは2020年9月に実施した「マイナビ ライフキャリア実態調査」をもとに、女性の雇用や仕事、ライフイベントなどに関する調査・考察をまとめたもの。
2020年8月時点の状況を聞いたところ、働く男性のうち非正規雇用の割合は16.8%に対して、女性は48.5%と3倍近い割合だった。年代別に見ると、20代から30代で非正規雇用の割合が大きく増えている(20代女性:31.2%、30代女性:42.6%、40代女性:49.6%、50代女性:55.1%)。
また、子どもを持つ女性に限ると、第一子の年齢が「4~6歳」で正規雇用が大きく減り、「7歳~9歳」で非正規雇用が増加している。幼稚園・保育園入園や小学校入学などのタイミングで、非正規雇用や仕事を辞める選択をしている女性がいることが読み取れる。
一方、非正規雇用で働く女性に、正社員を志望するかどうか聞くと、20代・30代においては「正社員として勤務したい(20代女性:47.4%、30代女性:42.9%)」という回答が、「正社員になりたくない(20代女性:36.4%、30代女性:37.5%)」を上回った。正社員を望みつつ、育児や家庭の両立により非正規雇用を選択している20代、30代女性の実情が明らかになった。
2020年8月時点の役職を尋ねたところ、役職者(部長級、課長級、係長・主任・職長級)における女性の割合は18.7%で、政府目標である「女性管理職30%以上」には届かず、いまだに低い数値といえる。業種別に見ると、「医療福祉業」が最も高く44.5%で、職種別に見ると、「保険医療・社会福祉関係従事者」が最も高く53.5%。全体として役職者の女性割合は低いものの、女性役職者が多く活躍している職種・業種も存在している。