MCPとは
本稿の主題である、MCPの説明に戻りましょう。
簡単に言うと、「MCP資格を取得している」というのは、「MCSAまたはMCSE/MCSD認定資格のどれか1つ以上を取得している」ということです。
MCSE/MCSDとStreamlined Certification Paths
そして、MCPの資格体系は2016年9月に大幅な改変が行われました。この改変は「Streamlined Certification Paths(PDF)」として発表されています。この資格体系においては、MCSEおよびMCSDに次の5つの専門分野が追加され、それぞれの下位に関連するMCSAが配置されています。
この改変で追加された5つの専門分野は、次のとおりです。
- MCSE:Cloud Platform and Infrastructure(Windows Server と Microsoft Azure に関するスキルを実証)
- MCSE::Mobility (Windows クライアントおよび Enterprise Mobility Suite に関するスキルを実証)
- MCSE:Data Management and Analysis(オンプレミスとクラウド ベースのマイクロソフト製データ製品およびサービスに関するスキルを実証)
- MCSE:Productivity(Office 365、SharePoint、Exchange、Skype for Business に関するスキルを実証)
- MCSD:App Builder(Web アプリおよびモバイル アプリ開発に関するスキルを実証)
終了するMCSE/MCSD認定資格
2016年9月以前にリリースされた MCSE/MCSD 認定資格は 、2017年3月31日までにすべて終了することが発表されています。終了する資格は次のとおりですが、この認定資格の数を見て、驚かれる方も多いのではないでしょうか。
- MCSE: Server Infrastructure
- MCSE: Private Cloud
- MCSE: Data Platform
- MCSE: Business Intelligence
- MCSE: Enterprise Devices and Apps
- MCSE: SharePoint
- MCSE: Communication
- MCSE: Messaging
- MCSD: Application Lifecycle Management
- MCSD: Universal Windows Platform
- MCSD: Azure Solutions Architect
- MCSD: Web Applications
- MCSD: SharePoint Applications
2017年4月1日からは、新追加された5つのMCSE/MCSD認定資格のみが残り、MCSA認定資格は、いずれかのMCSE/MCSD認定資格の下位資格に位置づけられます。
図を見ていただくとわかると思いますが、左から右に「Mobility」「Cloud Platform & Infrastracture」「Productivity」「Data Management & Analytics」「APP Builder」と5色のラインが引いてあり、このラインは「カテゴリ」を意味します。それぞれのラインの上には、そのカテゴリに属する資格が表記されています。
たとえば、「Productivity」のラインの上には「MCSA:Windows2012」「MCSA:Office 365」があり、「Erective(選択試験)」をはさんで「MCSE:Productivity」があります。つまり、Productivityのカテゴリの資格は「MCSA:Windows2012」「MCSA:Office 365」「MCSE:Productivity」の3つだということです。
また、自分がこれまでに取得したMCP資格は、今後どのようになるのか心配の方もいらっしゃると思いますが、稿を改めてご説明いたします。