welldayは、HR SaaS「Well」を、サービス名を社名と同じ「wellday」に変更して正式リリースした。また、同時にSlack版アプリを公開した。
welldayは、日々利用するSlack/Microsoft Teamsなどのコミュニケーションツール上のテキストデータを独自のAI(自然言語処理モデル)で分析して、従業員コンディションをリアルタイムに把握することを可能にするクラウドサービス。β版を「Well」という名称で約1年間顧客に提供してきた。
welldayの特徴は次の3つ。
- 1. コミュニケーションツールと連携するだけで従業員コンディションの把握が可能に
- Slack/Microsoft Teamsがメインのコミュニケーションツールである企業は、連携するだけで、従業員のコンディションを評価する重要指標である「ワークエンゲージメント」を把握できる。この指標により、従業員の約3分の2が経験しているというバーンアウト(燃え尽き症候群)の予兆の早期発見と防止ができるようになる。
- 2. 従業員コンディションが低下している原因をパーソナライズして特定し、改善をより効果的に
- welldayで予測されたワークエンゲージメントスコアが低く、課題を抱えている可能性のある従業員のみに、サーベイ形式で低下要因をヒアリングできる。サーベイはパーソナライズされ、必要な人に必要なタイミングで届く。
- 3. 従業員コンディションの向上に役立つwelldayオリジナルライブラリを提供
- 従業員コンディションの改善・向上の打ち手を検討するためのドキュメントを閲覧可能。精査したノウハウTipsや事例をライブラリ化しており、組織でエンプロイーサクセスを本格的に実現する上で必要な示唆を提供する。
上記3つの特徴に加えて正式版では、従業員が安心して使えるようデータの取扱体制を大きくアップデート。β版では、Slackデータの直接的な行動に関わるデータ(例:アクティブ時間や返信速度)を開示していたが、従業員が監視されているのではないかという不安を取り除く観点で、Slack上での個人の行動データの表示を全項目取りやめた。その代わり、データの中身ではなく、データを活用したワークエンゲージメントの予測結果のみを製品上に表示するようアップデートを行うと同時に、従業員のデータ取得時には、必ず従業員の同意を求めるような製品設計に変更した。
正式リリースと同時に、ビジネス用のメッセージプラットフォーム「Slack」と連携可能なアプリとしてApp Directoryでの掲載が開始。Slackを利用している企業にwelldayをより本格的に案内する(Microsoft Teams利用企業も使用可能)。価格は、1アカウント当たり500円。