MS-Japanは、同社が運営するビジネスメディア「Manegy(マネジー)」にて、求職者が応募したくなる企業のスカウトメールと求人票の特徴について調査した。調査対象は、Manegy会員577名で、調査期間は2021年2月19日〜2月26日。
実際にスカウトメールを受け取った求職者がメールのどの部分を見て応募すると判断しているのか、求職者は求人票のどこを見て応募すると判断しているのか、アンケート結果に基づいてMS-Japanは以下のように述べている。
スカウトメールを成功させるには
◆第1位「求人概要の詳細」
「求人概要の詳細」と答えた人は半数以上。求人概要が分かりづらい求人では、仕事内容などのイメージが付きづらいため、応募対象から弾かれてしまう傾向にある。また、希望年収よりも大幅に低い場合や、希望職種ではない場合も応募対象から外される。そのため、募集ポジションのペルソナを設定して、条件を満たしている人材にスカウトメールを送ることがポイントとなる。
◆第2位「個人に合わせた内容」
「個人に合わせた内容」と答えた人は約8割。求人広告とは違い、スカウトメールではアプローチしたい求職者へ直接メッセージを送ることができる。そのため、いかに“特別感”を出して、求職者に興味を持ってもらうかが大切になる。どうしてオファーしたのか、どのような部分で候補者のスキルや経験が自社とマッチすると思ったのか、など求職者へ寄り添った内容で個別にカスタマイズしていくことが求人応募の後押しになる。
◆第3位「企業概要」
企業概要に注目している人も半数以上いるという結果が出ている。ネット検索でも得られる情報のみを伝えるのではなく、今後のビジョンや社風など、「これからどのような会社にしていきたいのか」ということを伝えることで、興味を引けると考えられる。
応募につながる求人票をつくるには
◆第1位「給与」
「給与」については7割以上が注目していると回答した。やはり、前職よりも収入をアップさせたいと考える求職者は多い。求人応募してもらうために、まずは給与面で検討土台に上がる必要があるといえる。
◆第2位「仕事内容」
「仕事内容」は、第1位とほとんど変わらず7割近くが注目していると回答。自分自身のスキルや経験を活かせそうか、興味が湧く業務内容なのかなど、求人票を見た求職者が、入社後に働いている姿をイメージできるかがポイントとなる。配属部署の業務内容だけでなく、実際に候補者が入社した場合に担当してもらう業務まで記載すると、より多くの応募につなげられる。
◆第3位「雇用形態」
「雇用形態」も重要な情報で、求職者によって求める労働条件や雇用形態は変わるため、後々のトラブルを避けるためにもしっかりと記載しておく必要がある。