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2021年度新入社員の意識調査、失敗を恐れず自ら行動することが苦手な傾向―リクルートMS

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 リクルートマネジメントソリューションズは、2021年度の新入社員2380名に対して意識調査を実施し、「理想の職場や上司像」や「仕事観」など、調査結果から見える実態について公表した。

 「仕事・職場生活をするうえで不安に思っていることは何ですか」という質問では、「仕事についていけるか」、「私生活とのバランスがとれるか」は10年前と比較し、それぞれ7.7ポイント、6.7ポイント増加した。選択率はそれぞれ過去最高の65.7%、36.7%。

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 特に「私生活とのバランスがとれるか」については、2020年から7.5ポイント増加し、経年変化では他の選択肢に比べ大きな伸び率となった。2021年度の新入社員は、学生時代にオンライン授業などを経験しており、オンライン環境に慣れている人が多いことが想定される。仕事とプライベートのメリハリがつけにくいことを経験上予測できることなどが影響し、「私生活とのバランス」への不安が高まっていると考えられる。

 その一方で、2019年と比較し7.0ポイント増加した数字から見て取れるように2020年度の新入社員が不安に感じていた「先輩・同僚とうまくやっていけるか」という問いに、2021年は7.2ポイント減少し、選択率は38.6%と例年並みに戻っている。内定期間や導入研修期間における各社の取り組みが、新入社員の不安を取り除くためにプラスに働いている可能性がある。

 また、「どのような特徴を持つ職場で働きたいですか」という問いに対しては調査開始以来、「お互いに助け合う」がトップ。10年前と比較して16.5ポイント増加し、過去最高68.4%となっている。「お互いに個性を尊重する」は、10年前と比較し選択肢の中で最も大きな伸び率で、16.9ポイント増加し、過去最高の44.9%。10年前と比較し、「活気がある」「お互いに鍛え合う」 「皆が一つの目標を共有している」は減少し、それぞれ14.1ポイント、12.4 ポイント、7.8ポイント減少で29.9%、13.6%、25.2%という結果となった。

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 「あなたが上司に期待することは何ですか」という質問では、「相手の意見や考え方に耳を傾けること(51.3%)」、「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」がトップ2で、他の項目より11ポイント以上選択率が高い。「仕事に情熱をもって取り組むこと(21.4%)」「言うべきことは言い、厳しく指導すること(25.2%)」、「周囲を引っ張るリーダーシップ(16.3%)」は、10年前と比較しそれぞれ14.6ポイント、10.7ポイント、8.8ポイント減少した。

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 「あなたが仕事をする上で重視することは何ですか」という質問のトップ3は「貢献」「成長」「やりがい」となった。その一方で、「競争」「ビジョン」「創造」「金銭」「承認」の選択率は10%以下となっている。

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 「強み/得意なスタンス」のトップ2は「協働」「相手基準」で、それぞれ選択率は36.0%、33.2%。仕事をする上で「不安・苦手意識があるけど大事だな」「意識的に取り組みたい」と思うスタンスのトップ2は「自発」「試行」で、それぞれ39.8%、24.0%となった。

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 2021年度の新入社員は「周囲の力を借り活かそうとすること」、「相手の期待を考え、応えようとすること」は得意だと思っている人が多い。しかし、コロナ禍でコミュニケーション量が減少し、上司や先輩・同僚との関係性が築きにくい職場においては、上記のような強みが発揮しにくい可能性がある。

 正解がなく自ら試行錯誤しながら動くことが求められる仕事の増加や、テレワークで自ら発信していくことが重要な職場環境においては、「受け身にならず、自分から動こうとすること」や「失敗や否定を恐れず、思い切ってやってみようとすること」がより重要になってくる。しかし、そのようなことに対し、不安や苦手意識をもっている人も多い状況であることがうかがえる。

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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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