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HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

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HRzine Day 2024 Winter

2024年2月1日(木)12:00~17:40

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人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

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イベントレポート《人事データ活用》| HR SUCCESS SUMMIT 2021

人事データ活用の3つのポイント〜パナソニック、双日、セールスフォース・ドットコムの場合

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 株式会社ビズリーチの主催で開かれた「HR SUCCESS SUMMIT 2021」。DX時代の採用力をテーマに数々のセッションが行われた中から、本稿では「データを活用した人材マネジメントの最新事例」の模様をお届けする。HR領域におけるデータ活用は、今どこまで進んでいるのか。パナソニック株式会社、双日株式会社、株式会社セールスフォース・ドットコムの3社の事例とともに、人事データ活用において大切にしたい3つのポイントが紹介された。

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パネリスト

  • 杉山秀樹氏(パナソニック株式会社 リクルート&キャリアクリエイトセンター 採用ブランディング・PeopleAnalytics課)
  • 浅田靖隆氏(株式会社セールスフォース・ドットコム People Services & Operations Director, Employee Success)
  • 河西敏章氏(双日株式会社 執行役員 人事、総務・IT業務担当本部長)

モデレーター

  • 大湾秀雄氏(早稲田大学 政治経済学術院 教授)

ポイント① PDCAサイクルにつなげる《パナソニックの事例》

大湾秀雄氏(以下、大湾) パナソニックでは採用活動において、デジタルでの情報発信や接点づくりに注力されているそうですが、そんなエンプロイヤーブランディングでは、何を指標として成果を測っているのでしょうか。

杉山秀樹氏(以下、杉山) 昨年から「ブランディング」と「ピープルアナリティクス」を1つの組織で取り組むようになり、「パナソニックをいい会社だと思っていただくためには、どのような施策でPDCAサイクルを回すべきか」と考えるところからスタートしました。

 PDCAサイクルを回すには、ゴールである“パナソニックをいい会社だと思ってもらえている状態”を定量的に設定する必要があります。その際、人事領域では、つい短期的な指標に目が行きがちですが、ブランド形成の推移を見ていくには、長期的な視点も欠かせません。とはいえ、ブランディングの効果測定は、極めて難しい。パナソニックでは、これまで3年ほどかけてエンプロイヤーブランドの向上に寄与する間接指標を模索してきました。

 そんな中で一つ見えてきたのが、「ソーシャル上のエンゲージメント」です。キャリア採用や新卒採用など、さまざまなコンテクストに応じて、適切な情報発信を行わなければ、求職者のエンゲージメント向上にはつながりません。そこで、ソーシャルメディアに投稿する内容は、数字を細かく見ながら都度調整してPDCAサイクルを回しています。

パナソニック株式会社 杉山秀樹氏
パナソニック株式会社 杉山秀樹氏

大湾 一方で、「入社前にいいことばかりを伝えてエンゲージメントが上がったとしても、会社の実体が伴っていなければ入社後にエンゲージメントが下がってしまい、離職率の悪化につながりかねない」というお話もありました。採用プロセスで集めたデータは、入社後の配置や育成にどのように活かされていますか。

杉山 そこはまさにこれからですね。ただ、「ブランド、オンボーディング、カルチャーに一貫性を持たせたデータ活用を行っていきたい」と考えたときに、やはり重要なのはブランドとカルチャーをつなぐ「オンボーディング」の部分です。オンボーディングプロセスの各フェーズで、いろいろなギャップが生じたり、エンゲージメントが低下したりする場面があると思うので、そこをしっかりとデータで追いながら、きちんと立ち上がるかどうかを見ていこうとしています。

 そのために最適なパルスサーベイの頻度はどれくらいなのかを探るために、2週間に1度のパターン、1か月に1度のパターン、2か月に1度のパターンを並行して運用しています。「どうすれば回答率が上がるのか」「どんなフィードバックをすればいいのか」など、さまざまなデータを集めつつトライアルを重ねているところです。

大湾 採用における求職者との接点は、人事だけではありませんよね。そういう意味では、外に対する発信だけでなく、社員とのコミュニケーションも重要ではないかと思うのですが、何か工夫されていることはありますか。

杉山 直近の取り組みとして、広報や広告宣伝といったコーポレートブランディングを担当しているチームと一緒にワークショップを開いています。外向けのブランディングで培ったノウハウを、社内のコミュニケーションに転用するなら、「何をデータとして活用すべきか」「どんな情報発信によってどれくらいの共感形成ができるのか」といったことを模索するためです。

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ポイント② データ活用における透明性《セールスフォース・ドットコムの事例》

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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