総合人事・人材サービスを展開するアデコは8月17日~18日、インターネットにおいて日本全国のビジネスパーソン2000人を対象としたエンゲージメントに関する調査を実施した。
回答者条件
- 就労状況:就労中
- 職業:会社員・公務員・団体職員
- 雇用形態:正社員、派遣社員、契約社員・嘱託社員
- 役職:一般社員、管理職
回答者属性
- 性別:男性1185人/女性815人
- 居住地:全国
コロナ禍における、ビジネスパーソンと勤務先企業や勤務先の上司・同僚との結びつき
「新型コロナウイルス対策のため、初めて緊急事態宣言が発出された2020年4月以降について質問します。次の各項目(図1を参照)に関して、あなたの考えにもっとも近いものを選んでください」と質問したところ、ビジネスパーソンの約半数がすべての項目に対して「変わらない」と回答した。
しかし、同時に3割以上がすべての項目に対して、「弱くなった」と回答。また、「仕事に対する熱意」に関しては、「弱くなった」が約4割(36.2%)という結果となった。
ビジネスパーソンと勤務先との関係
「あなたが現在勤務している企業・団体について質問します。次の各項目(図2を参照)について、あなたの考えにもっとも近いものを選んでください」と質問したところ、「この会社/組織に貢献したいと思う」という項目に対して、63.2%が「そう思う」と回答。一方、「友人や知人にこの会社/組織を薦めたい」という項目に対しては、62.3%が「そう思わない」と回答した。
また、勤務先との関係に関する項目で、各設問に対する回答として「そう思わない」の割合が5割を超えたのは、「友人や知人にこの会社/組織を薦めたい」(62.3%)、「この会社/組織のビジョンに共感している」(55.0%)、「自分のライフビジョンおよびキャリアビジョンと、会社/組織のビジョンとの繋がりを意識できている」(58.9%)の3つであった。
ビジネスパーソンと勤務先の上司との関係
「あなたの現在の上司について質問します。次の各項目(図3を参照)について、あなたの考えにもっとも近いものを選んでください」と質問したところ、全体としては比較的良好な関係が築かれていることが分かったという。
ただ、「上司から建設的なフィードバックを得ている」(50.8%)と「上司から適切なタイミングでフィードバックを得ている」(52.4%)という項目に対しては、「そう思わない」がそれぞれ5割を超え、上司からメンバーへのフィードバックに課題がある職場が多いことがうかがえたとしている。
ビジネスパーソンと仕事との関係
「あなたの現在の仕事について質問します。次の各項目(図4を参照)について、あなたの考えにもっとも近いものを選んでください」と質問したところ、「そう思わない」という回答が5割を超えたのは、「今後のキャリアに関する展望が描けている」(62.3%)と「良い仕事をするための設備や環境が整っている」(51.2%)の2つであった。
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