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ITエンジニアの業務への満足度、不安に感じていることや転職意向・回数などを調査―doda

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2022/04/28 図⑬に誤りがあり差し替えました。訂正してお詫びいたします。【HRzine編集部】

 パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」は、1500人のITエンジニアを対象に、IT業界の技術トレンドや環境変化の捉え方、現在の業務でのやりがいや不安、およびキャリアに関する意識について調査を実施した。

 調査の概要と結果は以下のとおり。

図①~②
  • 対象:「doda」に掲載された求人・応募データをもとに算出
  • 集計期間:2019年1月~2021年12月
図③~⑭
  • 対象:20~39歳、従業員数10名以上の民間企業・政府機関・自治体・団体に勤務するITエンジニア
  • 集計対象数:1500人
  • 調査手法:インターネット調査
  • 集計期間:2022年2月10日~13日

ITエンジニアの現状と調査背景

 経済産業省が2018年に提言した「2025年の崖」を背景に、企業のITエンジニアの求人ニーズは高まりを見せている。求人数も、2019年には新型コロナウイルスの影響で一度落ち込むものの、他職種よりもいち早く回復。以降も右肩上がりに増加している。

図①[画像クリックで拡大表示]

 また、IT化・DXに取り組む企業の広がりによる産業構造の変化を一因として、ITエンジニアの異業種/職種転職の割合も年々拡大している。

図②[画像クリックで拡大表示]

ITエンジニアが今、関心を寄せるトレンド

 現在の技術トレンド・環境変化として提示した20項目に、それぞれどのように感じるかを尋ねたところ、「好ましい」「やや好ましい」のポジティブな回答が多かった項目は、1位「リモートワークの広がり」(計75.7%)、2位「リモートワークの普及など勤務場所の自由度の高まり」(計75.5%)、3位「働き方改革の促進/働き方に対する意識の向上」(計67.4%)と、働き方に関係する項目が3位までを占めた。4位以降は、「クラウド化の進化」(計65.0%)、「IoTの進化」(計61.9%)、「AI(人工知能)の普及」(59.2%)、「ビッグデータの活用」(57.9%)と、技術面の進化を示す項目が続く結果となった。

 一方、「あまり好ましくない」「好ましくない」のネガティブな回答が多かった項目は、1位「ITエンジニア人材の不足」(計43.7%)、2位「終身雇用制度の衰退/人材流動化の加速」(計21.3%)、3位「能力主義の台頭」(計14.2%)、4位「エンジニアのグローバル化」(計13.4%)となり、人材にまつわる動向や評価に関連する項目が上位を占めた。続く5位には「ノーコード・ローコード開発の出現・普及」(計13.0%)が入り、技術関連の項目では最上位となった。

図③[画像クリックで拡大表示]

 併せて調査した「今後習得したいプログラミング言語」で最も回答数が多かった言語は、人工知能の機械学習やディープラーニングなどの実装、ビッグデータの活用で利用されることの多い「Python」(17.8%)となり、関心の高いトレンドと相関した結果となった。

図④[画像クリックで拡大表示]

 また、「BtoB領域ITエンジニア」と「BtoC領域ITエンジニア」の回答を比較した結果、回答割合や傾向にほぼ違いは見られず、業務のビジネスモデル領域が異なっても、関心の高い技術トレンド・環境変化は同じ傾向にあることが分かったという。

現在の業務に対する満足度や不安感

 「現在の業務への満足度」を尋ねたところ、「満足」「やや満足」の回答が半数弱(46.9%)となった。また、「勤続の意向」についても、半数以上(計52.2%)が継続希望の意思を示す結果となった。

図⑤[画像クリックで拡大表示]
図⑥[画像クリックで拡大表示]

 続けて、現在の仕事における「やりがい」を尋ねたところ、1位「高い給与を得る」(38.0%)、2位「自分のスキルを向上する」(37.4%)、3位「顧客から感謝される」(31.0%)という結果となった。

図⑦[画像クリックで拡大表示]

 1位となった「高い給与」について別設問で尋ねた結果、最も多い年収帯は「400~500万円未満」(25.0%)だということが分かった。一方で、500万円以上の年収帯も約半数(計47.5%)を占めていることが判明した。

図⑧[画像クリックで拡大表示]

 なお、この設問においても「BtoB領域ITエンジニア」と「BtoC領域ITエンジニア」の回答割合や傾向に、大きな違いは見られなかったという。

給与面、自身のスキル停滞に不安

 続けて、現在の業務において最も不安に感じていることを尋ねたところ、1位「今の会社でどこまで給与が上がるか」(13.4%)、2位「自身のスキルが停滞しているように感じる」(7.8%)、3位「いつまで今の業務負荷をこなせるか」(6.7%)となり、給与面、スキル面、業務量面に不安を感じていることが分かった。

図⑨[画像クリックで拡大表示]

 また、不安に感じていることを複数回答で尋ねると、上位10位内の5つが「自身のスキルが停滞しているように感じる」(25.7%)、「多様化するIT人材の中で勝ち抜けるか」(23.5%)、「将来のIT関連の新技術や変化に適切に対応できるか」(20.1%)などとスキルに関連する回答が集まり、関心を寄せるトレンド(ネガティブ)」項目の3位に挙がっていた「能力主義の台頭」(計14.2%)を裏打ちする結果が示された。

図⑩[画像クリックで拡大表示]

 これについても「BtoB領域ITエンジニア」と「BtoC領域ITエンジニア」を比較したところ、「自身のスキルを正当に評価してもらえるか」(BtoB領域:1.8%、BtoC領域:3.3%)と、「いつまで今の業務負荷をこなせるか」(BtoB領域:7.2%、BtoC領域:5.3%)の項目で約2ポイントの差があったものの、回答割合や傾向に大きな違いは見られなかったという。

自己啓発活動

 スキルアップを目的としておこなっている自己啓発活動を尋ねたところ、1位「IT関連の資格取得のための自主学習」(31.2%)、2位「ITスキルアップのための読書」(21.9%)、3位「IT以外のスキルアップのための読書」(18.3%)となった。

図⑪[画像クリックで拡大表示]

 前述の「関心を寄せるトレンド(ネガティブ)」で挙がった「能力主義の台頭」「ノーコード・ローコード開発の出現・普及」などは、この自己啓発活動の動機になっていると同社は推察している。また、「不安に感じている」項目でも述べたとおり、上位10位のうち半数がスキル面についての内容であり、この表裏としての積極的な自己啓発活動の実情がうかがえるという。

 併せて、「関心を寄せるトレンド」でポジティブな関心項目の10番目に「リスキリング」が挙がっていることは、上述の「不安に感じる要素」や「自己啓発活動」との相関と推測できるとしている。

 なお、この設問においても「BtoB領域ITエンジニア」と「BtoC領域ITエンジニア」の回答で大きな違いは見られなかった。

キャリアデザインについて

 転職回数について尋ねたところ、「0回」が54.9%となり、これまで転職を経験したことのあるITエンジニアの割合は全体で45.1%となった。また、その回数は「1~2回」(32.8%)、次いで「3~5回」(10.3%)、「6回以上」(1.9%)という割合になった。

図⑫[画像クリックで拡大表示]

 この転職回数においては「BtoB領域ITエンジニア」と「BtoC領域ITエンジニア」で差が見られ、「0回」と回答した割合は「BtoB領域」(59.3%)、「BtoC領域」(44.7%)、「1~2回」においても「BtoB領域」で30.7%という結果となった。

 同時に、転職の理由を尋ねたところ、上位3位に挙がった要素は、全体と「BtoB領域」では、「給与面への不満」「キャリア形成目的や異なる職種/業種での就業意向」「スキルへの要望と現状の不一致」が並んだ。一方、「BtoC領域」では、「キャリア形成目的や異なる職種/業種での就業意向」「給与面への不満」「スキルへの要望と現状の不一致」となった。

図⑬[画像クリックで拡大表示]

 「キャリア形成目的や異なる職種/業種での就業意向」においては、領域間の差が4.5ポイントとひらき、一番大きな差が見られた。「BtoC領域」の方が、より強く人材流動化が進んでいると推測されるという。

 転職検討・活動状況を尋ねた設問でも、「すでに転職が決定している」「内定には至っていないが、今後1年以内の転職のためにすでに活動を始めている」および「今後1年以内の転職を考えている」という回答の合計が、「BtoB領域」(29.7%)、「BtoC領域」(38.9)と、「BtoC領域」が約10ポイント上回り、キャリアデザインに転職を活用する意向が強い傾向が見られた。なお、各領域を合わせたITエンジニア全体では、「すでに転職が決定している」「内定には至っていないが、今後1年以内の転職のためにすでに活動を始めている」および「今後1年以内の転職を考えている」の回答合計が、3割を超える割合となった。

図⑭[画像クリックで拡大表示]

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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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