学びをより促進し、確実で戦略的なものにする今後のgacco
最後に、佐々木氏と南氏にこれからのgaccoについて尋ねたところ、まず「スキルアップ講座 By Myself」(仮称)が紹介された。教養は学ぶのに時間がかかり、面倒なので、自分の仕事に関係ないという人も気軽に教養を学び始められるよう、ビジネススキルを学びながら教養も身に付く「会計×世界史」や「歴史×マネジメント」といった掛け合わせの講座を提供していくという。
次に、まだ構想段階ではあるが、「反転学習」のオンライン版を計画している。反転学習とは、授業の前に各自で学び(インプット)、授業では学んだことをお互いに述べたり議論したり(アウトプット)する学習方法のこと。学習の意欲や効率が高まり、学んだことがしっかり定着するといったメリットがある。gaccoではこれまで対面で実施してきたが、これからSlackやZoomといったツールを使い、インプットだけでなくアウトプットもオンラインで学習できるようにする。
「ドコモgaccoでは『知的好奇心』『自律性』『入出力経験』の3つの組み合わせを、自分で学び続けるためのラーニングデザインと定義しています。インプットと合わせてアウトプットする経験は、持続的に学ぶきっかけになりますから、そのための場を提供したいと考えています」(佐々木氏)
また、eラーニングシステムの追加機能として、gacco MOOCでの受講状況も人事などが管理できるようにすると南氏。これにより、教養の習得をリーダーシップ開発などの人材育成の一環として実施しやすくなるだろう。
「雇用がジョブ型に変わっていき、従業員のリスキリングを行っていかなければならないと考えている人事の皆様のニーズにしっかり応え、従業員が自律的に学ぶことができ、知の探索によりイノベーションを起こす支援をしていきます。また、NTTドコモグループはこれまで、iモードでデジタルコンテンツを民主化し、おサイフケータイでキャッシュレスを民主化してきました。そのグループ会社である我々は、現在gaccoをご利用中の約100万会員を500万、1000万会員の規模にしていき、より多くの人に学べる環境を提供していきたいと考えています」(佐々木氏)
なお、NTTグループでは、学習者が時間や距離の制約なく、⾃分に合った学びを快適に受けられる世界を目指し、「Remote World For Education」というブランドを展開している。本稿で紹介したgaccoのように、ICTを活用し、誰もが⾃分らしく学べる環境の構築につながる様々なソリューションを展開しており、詳しくは、下記のリンクから確認いただきたい。
Remote World For Educationのサイトへ
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