SAPジャパンは、「SAP SuccessFactors Human Experience Management(HXM)Suite」の基盤に新しいイノベーションを追加することを発表した。これにより、インテリジェントテクノロジーを用いた人材マネジメントを実現し、将来を見据えた人材育成と組織力の強化を支援するという。
SAP SuccessFactors HXM Suiteは、統合的なデータ管理、機械学習、人工知能(AI)による最新機能を用いて、従業員と組織のニーズをマッチングするテクノロジーソリューションを提供。2022年後半に提供予定の新機能は、以下のとおり。
- Skills ontology:機械学習を用いて、従業員の役割、担当、経験、成果を基にスキルを自動的に特定。組織のスキルの全体像をグローバルな規模で可視化する
- Growth portfolio:従業員一人ひとりの個性を集約したライブラリー。スキル、強みだけではなく、ワークスタイル、成長意欲、キャリア目標などから、個性全体を表すモデルを管理する
- Dynamic teams:目標評価管理であるSAP SuccessFactors Performance&Goalsソリューションに含まれるOKR(Objectives and Key Results:目標と成果指標)を活用して、進捗の追跡や達成度を測定。最適なメンバーのマッチングを行う
これらのイノベーションは、SAP SuccessFactors Opportunity Marketplaceと併用することで、柔軟な組織を構築するために必要なインテリジェンスと適応力をもたらすという。Growth portfolioとSkills ontologyは、SAP SuccessFactors Opportunity Marketplaceと連動し、従業員一人ひとりの個性を考慮した成長機会の提供を支援。Dynamic teamsは、従来の組織構造を横断しスキルに基づくチーム管理に対応する。これにより、多様なチームを編成して優れた成果を上げながら、実践的な経験を通じて従業員一人ひとりの成長と個人のキャリア目標の実現を支援するとしている。
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