損害保険ジャパンは、顧客にとって価値ある安心・安全・健康に資する商品・サービスを提供し続けるため、7月から社員の人材育成体系の抜本的な見直しを行っていると発表した。
同社は今回、人材を「人的資本」として捉え、未来の保険・サービスを見据えて必要なコンピテンシー(優秀な成果を発揮する能力や行動特性)を検討。社員と会社が新たな「選び、選ばれる関係」を目指し、社員と会社が成長する好循環を生み、エンゲージメント向上を実現していくという。
また2020年10月に、社員一人ひとりが成長し続けられる基盤の構築を目的としたオンライン中心の企業内大学「損保ジャパン大学」を設立。今後は、同大学に蓄積された社員の学びをレコード化し、社員の能力・スキル、人事評価や職務経験など様々なデータを蓄積し、人材の育成に活用するとしている。
同社は今後も、これからの時代に求められる保険商品やサービス、それを生み出すために必要なコンピテンシーとして定義した「7つのチカラ」を基盤として人材育成体系を見直す。全社員一律の社内価値向上を目的とした育成から、社員一人ひとりの市場価値を高めるための層別・世代別にデザインしたプログラムを提供する人材育成へシフトしていくという。
今後予定している主な取り組みは以下のとおり。
- Innovation Z:Z世代の活躍を後押しする教育プログラム。入社2~4年目社員を対象に思考力を養成し、同社のミッション達成をテーマとした提案を行う
- SJ New Leadership Discovery:マネジメント変革に向けた教育プログラム。VUCAの時代に求められるマネジメントを体系的に学び、自走する組織づくりを実践
- シニアリスキリングプログラム:シニア層が社内外で活躍するための教育プログラム。外部機関のノウハウやスキルを人材教育の仕組みにリンクさせ、独自のプログラムを提供する
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