HRテクノロジーコンソーシアム(以下、HRT)は、8月に内閣官房が公表した日本版人的資本開示ルールを解説した書籍『戦略的人的資本の開示 運用の実務-必須知識の体系的整理と実戦的戦略策定ガイド-』を、10月30日より全国の大型書店とAmazonにて発売開始する。
HRTは、HRテクノロジー活用と人的資本開示の普及啓発のため、法人会員と政・学・官の連携、業種業態を超えた中立的な調査研究、各種セミナー、教育などを行う団体。同書では、「人的資本開示元年」とされる2022年、日本企業が人的資本の開示を求められるようになった背景、内閣官房から公表された「人的資本可視化指針」と有価証券報告書における開示義務項目の詳細な解説、ESG投資家が注目する人的資本開示のポイントなど、経営者、開示部門、人事部門にとって有用な情報を、事例と図表を用いて解説する。
目次は以下のとおり。
第1部 企業価値向上のための人的資本の開示
第1章 日本版人的資本開示を進める背景
第2章 投資に活用されるためのESG情報開示
第3章 投資家が注目する人的資本開示のポイント
第2部 人的資本開示の実務
第4章 国際標準ISO 30414への対応
第5章 開示する情報と開示上のポイント
第6章 開示に向けた実践的アプローチ
第7章 人的資本開示情報の分析
事例編
アリアンツ/ドイツ銀行/ベライゾン/小林製薬
なお、同書出版を記念して、出版元の日本能率協会マネジメントセンター、HRT特別協賛会員HRBrain、HRT3社共催で出版記念セミナーを開催。同セミナーでは、基調講演として同書執筆者を代表して山形大学 学術研究院 岩本隆産学連携教授が、国内外の人的資本開示ルール整備の体系的整理、これからの企業経営者、開示部門、人事部門に求められるべき備えについて解説する。その後、同書執筆者のHRT代表理事 香川憲昭氏から、同書の特徴である人的資本開示の実務に役立つ日本版人的資本開示ルールの運用における重点ポイントと開示準備の要諦について解説を加えるという。イベント概要は以下のとおり。
- イベント名:出版記念!「戦略的人的資本の開示」運用の実務の最前線とは(申し込み)
- 開催日時:2022年10月31日 13:00~14:40
- 場所:オンライン
- 参加費:無料
- アジェンダ:
- 主催者挨拶
- 基調講演 いよいよ始まる日本版人的資本開示が拓く未来の展望:岩本教授(20分)
- 「人的資本開示」を企業価値向上につなげるための戦略的アプローチ:HRT代表理事 香川氏(20分)
- 従業員エンゲージメントに主眼を当てた人的資本開示の先進事例:HRBrain執行役員 吉田達揮氏講演(15分)+質疑応答(10分)
- 「人の成長支援(投資)」と企業価値向上の事例 日本能率協会マネジメントセンター:HRM統括本部 本部長講演(15分)+質疑応答(10分)
- ラップアップ・アンケートの案内
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