Indeed Japan(Indeed)は12月7日、オウンドメディアリクルーティングに取り組み、多様で先進的な採用を行う企業を表彰する「オウンドメディアリクルーティング アワード2022」の受賞企業を発表した。
同社は、自社が求める人材を採用できない・短期間で離職してしまうなどの「雇用のミスマッチ」の解消を目指し、2018年より、オウンドメディアリクルーティングを社会に広げていくための様々な取り組みを展開している。その一環として、企業の先進的な採用の取り組みを広く発信することを目的に、2019年より同アワードを開始した。
第4回となる今年は、企業におけるオウンドメディアリクルーティングの多様な広がりを受け、「総合部門」に加えて「採用動画部門」を新設。審査員による厳正なる審査の結果、総合部門のグランプリは「はてな」、入賞は「エヌ・ティ・ティ・データ」「FCE Holdings」「ソニーグループ」の3社、そして採用動画部門の採用動画賞は「ガイアックス」が選出された。
受賞企業の取り組み内容および評価ポイントは以下のとおり。
総合部門:グランプリ
はてな
これまで注力してきた「技術情報のアウトプット」に加えて、オフラインでの接点の減少により求職者に共有しにくかったエンジニアの「普段の様子」や「技術に関するカジュアルな話」を伝えるコンテンツを、開発者ブログ、採用サイトほか、オンラインセミナーやポッドキャストなど、多チャネルで展開している。
有志のエンジニアが上記コンテンツ発信を無理なくできるような仕組みづくりができており、エンジニア採用において応募数の増加、求職者とのミスッチ防止という成果を上げている。ジョブディスクリプションについても、その仕事で「何を学べ」「どのような成長が可能か」を分かりやすく記載している。
総合部門:入賞
エヌ・ティ・ティ・データ
求職者視点でサイト情報を設計しており、「採用プラットフォームとしてのメディアを整備すること」という目的に沿って、記事のタグ付け・カテゴリー分け・外部メディアとのつなぎこみのスムーズさにこだわって設計している。
また、同社で働く人をベースにシェアードバリューコンテンツが作成され、「候補者に対してオープンで、フラットなコミュニケーション」「エヌ・ティ・ティ・データではたらく“等身大の情報”の提供」「現場が経験者採用に主体的に取り組むことができる体制づくり」という自社で決めた意識するポイントを体現。自社の魅力因子を整理し、様々な切り口で魅力を伝えるコンテンツを用意しつつ、入稿を仕組み化することによって、記事の量・質ともに求職者にとって見たい情報が網羅されているサイトとなっている。
FCE Holdings
「どのような求職者に向けた発信なのか」が第三者の目から明確に分かるようにコンテンツ発信を行っており、中でもカルチャーを伝えるための「言葉から見る」コンテンツは、カルチャーに紐づくキーワード・言葉を挙げていて、他社にはないユニークな伝え方を意識している。
一方で、「企てるための仕掛け」ページは福利厚生を紹介しつつ、詳細な記事に遷移をつけて回遊を促すなど、サイトの導線設計としても求職者を意識したポイントが見られる。加えて、採用オウンドメディア「FaCE!」は、200もの記事数が制作され充実しており、カルチャーや事業の魅力づけに大きく貢献している。
ソニーグループ
採用の課題を明確にし、それに沿った打ち手として、シェアードバリューコンテンツを発信。新卒採用の領域において、学生による記事制作チームを体制として作り上げ、学生目線に沿った情報を発信している。同チームは、多様なバックグラウンドのメンバーで構成され、企画フェーズで採用担当は介入しないというプロセスにするなど、求職者に寄り添った視点を重視している。
採用動画部門:採用動画賞
ガイアックス
InstagramやYouTubeなど求職者に適したチャネルを利用し、チャネルに合わせた動画コンテンツを展開。目的からターゲット分析、そこに向けたメッセージ開発、メディア選定まで緻密に計算されており、戦略的な動画コミュニケーションとなっている。また、図解や文字を中心とした動画と、社員のリアルな声を紹介するインタビュー動画も作り分けがされ、同社の機能的価値と情緒的価値の両方を伝える内容、求職者の心を動かす魅力的な訴求となっている。
【関連記事】
・「オウンドメディアリクルーティング アワード2021」受賞企業発表―Indeed Japan
・「オウンドメディアリクルーティング アワード 2020」受賞企業発表―Indeed Japan
・「オウンドメディアリクルーティング アワード2019」を開催、グランプリはサイボウズ―Indeed Japan