Indeed Japanは11月30日、オウンドメディアリクルーティングに取り組み、多様で先進的な採用を行う企業を表彰する「オウンドメディアリクルーティング アワード2021」の受賞企業5社と、グランプリを発表した。
本アワードは同社が2019年より開始しており、今年で第3回となる。受賞企業は以下のとおり。
グランプリ
キュービーネットホールディングス(グローバルコーポレートコミュニケーション部)
過去応募者のパターンから、自社の候補者ペルソナを7つ設定し、求める人物像を明確化。そのペルソナに応じてコンテンツを制作・発信するなど、戦略策定から実行まで一貫した採用活動を実施している。
また、あたたかみのあるイラストや社内カットスクール「ロジスカット」の詳しい記載など、自社の魅力・雰囲気が全体を通して伝わる採用サイトが作り上げられている。
入賞
SBCメディカルグループ(採用部)
求職者の共感を生むため、ミッション・ビジョン・バリューを前面に押し出したコンテンツを、15ヵ条の行動指針として展開。また、様々な職種の記事・動画の制作を行っており、求職者が多面的に企業の姿を捉えられるようなコンテンツを展開している点も、共感を促すポイントとなっている。さらに、サイト内の導線設計においては、応募までの道のりをシンプルにし、職種別に仕事を紹介するLPを制作するなど、情報を整理して提供している。
gumi(Business Promotion)
採用オウンドメディア「ばんぐみ」と採用サイトの役割を分け、それぞれ必要な情報に絞って展開。オウンドメディアでは「gumiらしさ」が伝わるようなデザインとコンテンツが展開され、採用サイトでは、求職者に必要な情報を的確に届ける導線設計がなされている。ジョブディスクリプションは、必須/歓迎スキルや求める人物像、必須条件を最後にチェックボックス付きで再確認できる仕様となっており、エントリー時からミスマッチ発生を未然に防いでいる。
Cygames(Cygames Magazine編集部)
「#仕事百科」と題した記事を職種ごとに制作し、仕事内容・必要なスキル・やりがい・キャリアパスなど、それぞれの職種の全容がわかるよう、網羅的に記事化している。各ジョブディスクリプションへの紐付けもなされており、求職者の仕事に対する理解が高まった上で応募につなげられる設計になっている。
加えて、現役スタッフに10個の質問をする「10 Questions」という動画コンテンツや、スタッフが使っているデスクを写真で紹介する「デスクツアー」など、スタッフの雰囲気が伝わるコンテンツが、企業理解促進に貢献している。
本田技研工業(人事部人材開発課)
採用サイト、採用オウンドメディア「Me and Honda, Career」の両方のビジュアルや言葉選びを洗練させることで、Hondaらしさ・魅力を表現。メディアごとに伝える情報を切り分けて設計されていることから、過不足なく伝わりやすい構造になっている。
また、職種数が多い中でも、それぞれが丁寧かつ詳細にジョブディスクリプションに落とし込まれているほか、更新頻度も高い。
ラクス(採用マーケティングチーム)
求職者の疑問や不安解決のため、「チャットボット」を採用サイトに導入。欲しい情報を素早く、適切に提供する仕組みを整え、求職者に寄り添った設計がなされている。
さらに、社員インタビュー記事をハイスピードに拡充し、制作されたコンテンツはメール配信するなど、デリバリーの手法もセットで考えられている。採用イベントも高頻度で開催しており、求職者とのタッチポイント創出の姿勢がうかがえる。
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