テックピットは、リスキリングの分野において、日本国内で展開されている法人向けサービスをカテゴリーごとに分類した「法人向け リスキリング支援サービス カオスマップ 2022」を作成した。
近年、リスキリングに注目が集まる一方で、企業がリスキリングに取り組もうとする際に、どのようなカテゴリーやサービスがあるかについて、1つにまとめられたものがなかったという同社。そこで、同カオスマップでは、DXに関連するITスキルを学び直すためのリスキリングソリューションを対象範囲と定義し、12月現在の日本国内における主要サービスを俯瞰して確認できるように、下記4つを主な大分類としてまとめている。
スキルの可視化
リスキリングでは、新しい職務や業務において、どのようなスキルが必要になるのかを定義し、必要な人に新しいスキルを獲得してもらう必要がある。そのために、必要になるのが、新しいスキルを明確化し従業員のスキルを特定すること。スキルの可視化には、スキルを明確化するためのサービスとして、スキルを体系化したスキルディクショナリやベンダー資格、明確化したスキルを特定するための、アセスメントツールやサーベイツール・タレントマネジメントツールを含めて分類している。
学習プログラム
リスキリングでは、新しい職業、もしくはスキルの大幅な変化に適応するため、社内に今ないスキルが求められる。現場でのOJTのみでなく、OFF JTも組み合わせて学習を行なっていく必要があるため、学習プログラムのカテゴリーには、OFF JTを支援するサービスを分類。また、OFF JTサービスの分類としては、スキマ時間で学習ができるeラーニング形式、数日で概要がインプットができる集合研修形式、数ヵ月かけて力を付けるBootCamp形式に分けている。
学習の伴走
リスキリングは、企業の戦略達成のため、挫折をさせずに学びを継続するために様々な形で伴走することが求められる。伴走の切り口としては、学習状況を分析して受講完了率を高めるための施策を行うLMSと、リスキリングの動機付けを行うコーチングサービス、学習につまづいた時にいつでも質問ができるメンターサービスを分類している。
スキルの実践
リスキリングは、ただ学習しただけではなく、学習したことを実践するまでが一連のプロセス。実践するまでの、職種や業務転換の方法として、タレントマネジメントサービスをスキルの実践カテゴリーに配置している。
なお、同カオスマップの画像データは、ダウンロード用入力フォームに記入後、テックピットより送付される。
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