グローバル人材育成・研修を手掛けるインサイトアカデミーは、「カルチャーマップ 65ヵ国拡張版」を無料で公開した。
同資料には、カルチャーマップの指標の説明と、65ヵ国の文化の相対的位置付けを示した分布モデルが掲載されている。海外ビジネスを展開している国と日本との違いを定量的に把握することで、国内外における異文化マネジメントや、グローバル人材育成研修に活用できる。
カルチャーマップの8つの指標
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- コミュニケーション
- 他者との対話において明確な物言い(ローコンテクスト)を好むか、含みのある物言い(ハイコンテクスト)を好むか。
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- 評価
- 否定的なフィードバックをする際に、直接的に伝えるか、間接的に伝えるか。
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- リード
- 権力者に対する敬意・服従がどの程度見られるか。(敬意・服従の強い文化=階層主義的、弱い文化=平等主義的)
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- 決断
- 意思決定をする際に「合意」をどの程度重視するか。(合意を重視する文化=合意志向、個人で決断をする文化=トップダウン)
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- 信頼
- 信頼形成にあたり、「タスクの達成」を重視するか、カウンターパートとしての「関係性」を重視するか。
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- 見解の相違
- 意見の対立を是とするか、非とするか。
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- スケジューリング
- スケジュールを遵守するか、状況に合わせて柔軟に対応するか。(スケジュール遵守=直線的な時間、状況に合わせる=柔軟な時間)
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- 説得
- 他者を説得する際、原理を根拠に話すか、事例を根拠に話すか。
日本文化の位置付けと特徴
カルチャーマップによる日本人の文化特性は次のとおり。
- 日本ははっきりものを言うことを避け、感情をあまり表に出さず、直接的な批判を好まない
- 上下関係を重んじる文化に属しているが、決断はリーダーがトップダウンで行うのではなく、皆の合意で達するという他国には見られない特徴がある
- 信頼を築くうえでは人間関係を重視し、表面上の対立は徹底的に避ける
- 時間やスケジュール管理に非常に厳しい
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