Smart相談室は、外部の専門家(コーチ)による1対1のビジネスコーチングを受けた経験がある会社員を対象に、コーチングの成果実感に関する調査を実施した。
コーチングの申し込みは約半数が「自費」、約4割が「会社が手配」
コーチングをどのように申し込みしたか質問したところ、「自分(自費で申し込んだ)」が47.5%、「会社(会社が手配・申し込んだ)」が36.5%という回答となった。
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1対1のコーチングを受けた回数、「2~3回」が約4割
これまでに1対1のコーチングを何度受けたことがあるか聞いたところ、「2~3回」が41.7%で最も多く、次いで「1回だけ」が22.3%と続いた。
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コーチングのテーマ、「キャリアの棚卸し・キャリア設計」が最多
自身が受けたコーチングはどのようなテーマが中心だったか聞くと、「キャリアの棚卸し・キャリア設計」が44.0%で最多となり、次いで「メンタルヘルスや自己認識の深掘り」が39.8%、「リーダーシップ開発」が30.0%と続いた。
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コーチングを受けた当初は「自分を変えたいという思いがあり、きっかけになればと期待していた」
コーチングを受けた当初の、自身の姿勢について質問したところ、「自分を変えたいという思いがあり、きっかけになればと期待していた」が33.5%で最も多く、次いで「達成したい目標が明確にあり、自分から積極的に受けたいと思っていた」が18.4%、「内容はよく知らなかったが、なんとなく興味があった」が16.3%と続いた。
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約8割が、コーチングは「自身にとって役立つものである」と実感
コーチングは役立つものであると感じているか聞くと、「とてもそう感じている」が25.3%、「ややそう感じている」が53.5%と、約8割が役に立つと実感していることが分かった。
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コーチングが役立った点は「昇進した・昇格した」
Q5で「とてもそう感じている」「ややそう感じている」と回答した人に、どのような点が役に立ったと感じたか質問したところ、「昇進した、または昇格した」が37.5%で最多となり、次いで「実際の仕事の成果(売上・評価・達成率など)につながったと感じている」が36.9%、「抱えていた悩みやモヤモヤを解決できた」が34.2%と続いた。
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コーチングが役立ったと感じる理由、第1位「コーチングの目的や扱うテーマが明確だった」
さらに、Q5で「とてもそう感じている」「ややそう感じている」と回答した人に、コーチングが役立つ結果につながったと感じる理由を聞いたところ、「コーチングの目的や扱うテーマが明確だった」が50.7%で最も多く、次いで「セッションを受ける前に、自分の課題や考えを整理しておいた(事前準備)」が34.5%と続いた。
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コーチングがあまり役に立たなかったと感じた理由、第1位「実務に活かせる内容ではなかった」
Q5で「どちらでもない」「あまりそう感じていない」「まったくそう感じていない」と回答した人に、コーチングが自分にとってあまり役に立たなかったと感じた理由を聞くと、「実務に活かせる内容ではなかった」が25.3%で最多となり、次いで「自分が何を話したいのか分からず、十分に活用しきれなかった」が16.5%、「そもそも自分があまり前向きに取り組めていなかった」が16.5%と続いた。
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Q1の申し込み方法ごとに「役に立たなかった」と感じた理由を見ると、「自分(自費で申し込んだ)」と回答した人からは、「自分の課題がうまく整理できなかった」「話す内容が明確でなかった」など、自己準備に起因する理由が多く挙げられた。一方で、「会社(会社が手配・申し込んだ)」と回答した人からは、「実務に直結しなかった」「前向きに取り組めなかった」といった、職場との接続やモチベーションのギャップを原因とする声が目立つ結果となった。
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コーチングの成果を高めるために期待するもの
コーチングの成果を高めるために、自身が欲しいサポートやあってよかったと思うものを聞いたところ、「研修や自己学習で得た知識を、コーチングを通じて実践に落とし込むサポート」が38.4%で最も多く、「日常業務や立場に即した具体的なアクションに落とし込むサポート」が31.4%、「セッションごとに行動や変化を振り返る仕組み」が28.8%と続いた。
この結果から、コーチングの成果を高めるためには、個々の業務や状況に合わせて、具体的なアクションに落とし込んだり、進捗を振り返ったりするなど、行動変容につながるサポートが求められていることが分かる。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:コーチングの成果実感に関する調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2025年6月17〜19日
- 有効回答:外部の専門家(コーチ)による1対1のビジネスコーチングを受けた経験がある会社員430名
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