ヒューマンシステムは、7月13日より、双方向性型社内公募システム「トレジャーキャリア」の提供を開始した。
トレジャーキャリアは、グループ企業の社員が自社またはグループ会社の求人に応募でき、人事部門はグループ企業の社員をスカウトできるシステム。社内公募制度の運用において、「他者の目が気になって応募できない」「全体の利用者が増えない」といった課題を解決する機能が備わっている。
機能の特徴は次のとおり。
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- 匿名応募ができる
- 社員はグループ全体の全ポジションに対して検索でき、応募から選考までを匿名で進められる。
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- アプローチとブロックができる
- 人事担当者は各ポジションに最適な社員を検索しアプローチできる。一方で、部門管理者はコアメンバーに設定した社員へのアプローチをブロックできる。
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- きめ細やかな対応ができる
- 面接で不採用の場合には、面接官から応募者へNGの理由や感想・激励のフィードバックなど、きめ細やかな対応ができる。
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- 選考ステータスの管理が簡単にできる
- 社員ごとに応募から異動までの進行状況が一目で分かるため、人事や面接官、その他の関係者の間で選考ステータスの情報共有ができる。
また、同社は同システムを使って解決できる人事課題を次のように挙げている。
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- グループ全体の組織を知り仕事を探せる
- グループ全体で人材を必要とするポジションを公開し、誰でも、いつでも検索して応募できる。
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- キャリア形成の自律性を高める
- ポジションを選べる環境により、社員の自律したキャリア形成へつなげる。
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- 組織全体の業績を持続的に向上させる
- グループ内の人材の流動性が高まることで企業間の交流が促進され、シナジー効果が生まれる。離職率が低下することで持続的な業績向上に貢献する。
なお、公募制度見直しにあたって同システムを導入したNECは、導入年の2019年には公募異動が2倍に、2022年度には3倍にまで増えたという。
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