リンクアンドモチベーションの研究機関であるモチベーションエンジニアリング研究所は、「従業員エンゲージメントと投資指標の関係性」を調査した。
調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2022年1月~12月
- 調査機関(調査主体):株式会社リンクアンドモチベーション モチベーションエンジニアリング研究所
- 調査対象:リンクアンドモチベーショングループが提供する従業員エンゲージメントサーベイを実施した東証スタンダード・プライム上場企業
- 有効回答数(サンプル):62社
- 調査方法(集計方法、算出方法):従業員エンゲージメントサーベイから算出される従業員エンゲージメントスコア(以下、ES)ならびにそれらをレーティング化した「エンゲージメント・レーティング[1]」(以下、ER)と、「ROE」「ROIC」「PBR」といった投資指標との関係性を分析
注
[1]: 企業と従業員のエンゲージメント(相互理解・相思相愛度合い)を表す指標。データベースを基に偏差値として算出されるほか、結果に応じた11段階のランク付けを「エンゲージメント・レーティング」と定義している。リンクアンドモチベーションの登録商標。
調査結果は次のとおり。詳細は同社サイトの研究結果詳細ページに掲載されている。
- ESとROE、ROIC、PBRには正の相関がみられ、ESが高い企業ほどROE、ROIC、PBRが高いことが示唆された。
- ERがDランクの企業とAランクの企業では、ROEは約15.6ポイント、ROICは約13.4ポイントの差があることが分かった。
- ERがDの企業はすべてPBRが1を割っていた一方で、ERがAの企業では80%のPBRが1を上回っていた。
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