ビジネスコーチは、「昇進・昇格」について調査した。結果の要旨は次のとおり。
一般社員の90%超が「社長になりたくない」と回答
- 一般社員に「管理職になりたいか」と聞いたところ、79%が「いいえ」と回答した
- 一般社員に「社長になりたいか」と聞いたところ、91.4%が「いいえ」と回答した
- 管理職に「社長になりたいか」と聞いたところ、87.6%が「いいえ」と回答した
- 男女別では、男性は88%、女性は95%が「社長になりたくない」と回答した
- 「社長になりたくない理由」として「責任が重い」と回答した人が多く、次に「興味がない」「大変そう」と続いた
管理職・社長になることへの不安は「責任の重さに耐えられるか」が最多
- 管理職になるとした場合の不安要素は「責任の重さに耐えられるか」「ワーク・ライフ・バランスを保てるか」が同率1位。続いて2位は「リーダーシップを発揮できるか」、3位は「心身の健康を保てるか」と続く
- 社長になるとした場合の不安要素は「責任の重さに耐えられるか」が1位。2位は「能力が不足していないか」、3位が「成果を出せるか」と続いた。
- 社長になりたくない理由は、従業員規模5000人以上になると「責任の重さに耐えられるか」が目立った
- 男女別でみた場合、管理職になるとした場合の男性の不安1位は「リーダーシップを発揮できるか」、女性の不安1位は「ワーク・ライフ・バランスを保てるか」であった
「管理職になりたい」主な理由は「給与アップ」
- 「管理職になりたい」と答えた一般社員のうち、主な理由は「給与アップ」(21.0%)であった。ほかには「やりがい・成長意欲」も挙がっていた
- 「社長になりたい」理由には、「会社を発展させたい」「世界のために働きたい」「経済を動かしたい」といった、やりがいや社会貢献を連想させるワードが多く見受けられた
管理職・社長に向いている人の特徴
- 社長が思う社長に向いている人の特徴上位3つは「決断力がある」「責任感がある」「全体最適で行動できる」であった
- 管理職が思う社長に向いている人の特徴上位3つは「決断力がある」「先見性がある」「責任感がある」であった
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査タイトル:昇進・昇格に関する社員意識調査2023
- 調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする従業員数500人以上の企業に勤める20歳以上の一般社員(役職なし・主任・係長)500名および管理職以上(課長・部長・本部長・社長)566名
- 調査地域:全国
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2023年5月29日~6月4日の7日間
- 有効回答数:1066サンプル
- 実施機関:ネットエイジア株式会社
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