アデコは、リスキリングについて認知している[1]日本全国の20代から50代の会社員(各年代男女200人ずつ)を対象に、「リスキリングに関する調査」を実施した。
リスキリングに取り組んだことがある会社員は45.3%
「あなたは、これまでにリスキリングに取り組んだことがありますか」と質問したところ、「ある」が45.3%、「ない」が54.8%という結果となった。
8割が「仕事やキャリアに良い影響があった」と回答
「これまでにリスキリングに取り組んだことがある」と回答した724人に対し、「リスキリングに取り組んだことで、仕事やキャリアに良い影響はありましたか」と質問したところ、80.0%が「あった」と回答した。
続けて、リスキリングに取り組んだことで仕事やキャリアに良い影響があったと回答した人に対し、「具体的にどのような良い影響がありましたか」と質問したところ、最も多く挙げられたのは「仕事の幅が広がった」(53.4%)、次いで「仕事へのモチベーションが上がった」(45.6%)であった。
リスキリングが必要だと思うも取り組んでいる人は約4割
「あなたは、今後働いていくうえでリスキリングが必要だと思いますか」と質問したところ、85.1%が「思う」と回答した。
一方、今後働いていくうえでリスキリングが必要だと思うと回答した人に対し、「あなたは、現在リスキリングに取り組んでいますか」と質問したところ、「はい」が43.5%、「いいえ」が56.5%となった。
リスキリングは必要だと思うが現在は取り組んでいないと答えた人に対し、理由を聞いたところ、最も多かった答えは「時間的な余裕がない」(56.4%)であった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:20代から50代の部長職以下の会社員(正社員、派遣社員、契約社員、嘱託社員)
- サンプル数:1600人(各年代男女200人ずつ)
- 調査方法:インターネット調査
- 実施時期:2023年7月26~28日
- 調査実施会社:楽天インサイト株式会社
注
[1]: 「リスキリングとは何か、知っていますか」という質問に対し、「どのようなものか知っており、かつ取り組んだことがある」もしくは「どのようなものか知っているが、取り組んだことはない」と答えた回答者
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