学情は、2025年卒の学生を対象とした調査「就職人気企業ランキング」を文理別に比較した。
文系は2位の講談社を筆頭に「マスコミ」業界が8社ランクイン
文系部門トップは伊藤忠商事であった。2022年度決算では、エネルギー・化学品、食料、住生活、金属など多分野で大きく収益を伸ばしており、午後8時以降の残業を原則禁止する「朝型勤務」など、働きやすさの充実を図っていることも人気につながったと同社は述べている。
また、2位の講談社を筆頭に、3位集英社、7位KADOKAWA、10位小学館と、「マスコミ(新聞・放送・広告・出版・芸能・エンタメ)」が10位以内に4社、30位以内に8社ランクイン。加えて、8位オリエンタルランド、9位JTBグループ、13位星野リゾート・マネジメントなど、レジャーや旅行、ホテル業界が人気である点が、理系部門と比較した際の特徴だ。
理系トップは味の素、「食品」業界がトップ30の11社を占める
理系部門トップは味の素であった。5位森永製菓、7位キッコーマンと続き、「食品」が10位以内に4社、30位以内に11社ランクインしている。さらに、3位Sky、4位アウトソーシングテクノロジー(OSTechグループ)、19位グーグル、20位アマゾンジャパン、22位NTTデータ、24位サイバーエージェントなど、IT・ソフトウェア・インターネット、情報が人気である点が、文系部門と比較した際の特徴である。
また、1位の味の素、2位のソニーグループなど上位にランクインしている企業の多くは、「職種別」「コース別」の採用など、初期配属を明確にした募集を実施している。キャリアの自律を志向する人が増加するなか、仕事内容や経験できる業務が明確な「ジョブ型」への関心が高まっていることが分かる。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2023年4月1日~10月31日
- 調査機関:株式会社学情
- 調査対象:2025年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生
- 有効回答数:7715名
- 調査方法:(1)あさがくナビ登録学生へメールにて告知。Web上の入力フォームによる回収。(2)弊社主催のイベント来場学生へのWeb入力フォームによるアンケート調査及び回収。
- 回答方法:選択式(最大5社)
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