エン・ジャパンは、同社が運営する若手ハイキャリア向けスカウト転職「AMBI」にて、39歳以下のユーザーを対象に「管理職への意向」についてアンケートを実施した。
管理職に就くことに興味のある人は70%
現在管理職ではない人に、管理職に就くことに興味があるかと質問したところ、「興味がある」(38%)、「どちらかといえば興味がある」(32%)の計70%が「ある」と回答した。男女別に見ると、女性より男性のほうが16ポイント高い結果となった。
興味がある理由は「給与を上げたいから」が最多
管理職に就くことに興味がある人へ理由を聞くと、「給与を上げたいから」(76%)が最多。次いで「自分を成長させたいから」(63%)、「仕事の幅を広げたいから」(59%)となった。
続いて、管理職に就くことに興味がない人へ理由を聞くと、「時間的な負担が重くなりそうだから」(59%)が最多であった。次いで、「大きな責任を負いたくないから」(52%)が続く。
最後に、管理職に就くことに「どちらかと言えば興味がない」「興味がない」と回答した人に具体的な理由を聞いたところ、次のコメントが寄せられた。
- 「時間的な負担が重くなりそうだから」と回答した人
-
- 現在技術職のため、マネジメントに時間をかけるよりは自分の技術力を磨くことに時間をかけたいから。(20代男性)
- 子育てと両立するのが難しそうだから。周りの女性管理職も子育てと両立している人がほとんどいない。(20代女性)
- 時間の融通が利かなそう。コントロールが難しそう。(30代女性)
- 「大きな責任を負いたくないから」と回答した人
-
- 仕事の責任が大きくなることで時間外対応が増えそう。プライベートと仕事を切り分けたいが、管理職はそれがやりにくそうだと思う。精神的な負荷と報酬が見合わないことも多そうな印象。(20代女性)
- 責任や業務負担の増加量に対して、待遇が釣り合っていないイメージがあるため。(20代男性)
- 板挟みで、責任だけ取らされるイメージがあるから。(30代女性)
- 「自分の能力に自信がないから」と回答した人
-
- 自分の経験不足もあり自信が持てない。また、何か大きなミスなどを誘発しかねないと考えてしまうから。(20代女性)
- 周りの人より自分が優れているように感じず、管理する立場にはないと思うのと、リーダーとして周りを引っ張っていく自信もないため。(30代女性)
- 自分が部下に指示したことがもし間違っていたとしたら、心が持たないから。(30代男性)
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- 調査対象:「AMBI」を利用する39歳以下のユーザー
- 有効回答数:1156名
- 調査期間:2023年12月20日~2024年1月10日
【関連記事】
・「管理職になることを期待されている」と感じている非管理職は約20%—ビジネスコーチ調べ
・管理職を支える「コーチング」をCoachHubが紹介 効果測定の仕組みも解説—HRzine Day
・管理職になりたい新入社員は減少傾向 約6割が「責任ある仕事は任されたくない」と回答—JMAM調べ