インタツアーは、24卒学生を対象とした調査『「配属ガチャ」についての意識調査』を行った。
結果のサマリーは次のとおり。
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- 配属先で重視するポイントは「勤務地」が最多
- 配属先について重視するポイントを「勤務地」「職種・部署」「特に気にしない」の3択で聞いたところ、64.2%の学生が「勤務地」を選択した。

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- 希望の職種と実際に配属された職種はともに「営業職」がトップ
- 希望の職種を聞いたところ、最も多かったのは「営業職」(33.6%)であった。また、実際に配属された職種も「営業職」(55.6%)が最多。次いで「IT/通信系エンジニア職」(15.5%)が続いた。
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- 職種の希望と実際の配属は最大で22%のギャップが存在
- 希望の職種と実際に配属された職種のギャップを調べたところ、とくに差が大きい職種は「営業職」と「企画/管理職」であった。「営業職」は希望よりも配属が22.0%多く、一方で「企画/管理職」は希望よりも実配属が20.3%少なくなった。

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- 配属先の告知時期は「内定式後~入社式」が最多。過半数が「遅いと思った」
- 配属先の告知時期を3つに分けて聞いたところ、最も多かったのは「内定式後~入社式」(50.0%)であった。次に、配属先の告知時期をどう感じたか聞いたところ、過半数の55.6%が「遅いと思った」と回答。クロス集計をすると、「早いと思った」「ちょうどいいと思った」という回答はともに「内定通知~内定式」までの期間が高く、内定式後入社式までの期間では73.0%が「遅いと思った」と回答している。

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- 配属先の告知時期が「遅い」と辞退の要因に
- 配属先の告知時期が「内定承諾保留や内定辞退の要因となった」と回答した学生は24.6%で、約4人に1人が配属先が分からないことで入社を決められない、あるいは辞退する原因になったと回答した。また、辞退はしなかったものの、「内定辞退を検討する要因になった」と回答した学生は11.2%であった。
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- 「配属先が選べないからエントリーしなかった」学生は48.7%
- 配属先が未定、または配属先を選べないことでエントリーを見送ったことがあるかどうかを聞いたところ、48.7%が「ある」と回答した。
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- 「地域限定社員」「ジョブ型雇用」を志望した24卒生は2~3割
- 勤務エリアが一定の範囲に限定される「地域限定社員」について聞いたところ、「地域限定社員について知っていたがエントリーしなかった」(42.2%)が最多であった。「エントリーした中に地域限定社員が含まれる」(29.3%)が続く。
- また、業務を明確に分けた職種で採用する「ジョブ型雇用」について聞いたところ、「ジョブ型について知っていたがエントリーしなかった」(48.3%)が最多であった。次いで、「ジョブ型雇用について知らなかった」(31.0%)が続く。ジョブ型雇用を認知している学生は69.0%であった。

なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査機関:株式会社インタツアー
- 調査対象者:24卒大学生
- 調査母数:6903名
- 回答数:232名
- 調査方法:「インタツアー」マイページまたはSNS経由によるWebアンケート
- 調査期間:2024年1月22日~31日
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