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人事の9割以上が「残業あり」 時間は「10時間以上30時間未満」が最多—MS-Japan調べ

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 MS-Japanは、同社が運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career(エムエスキャリア)」にて、「管理部門・士業の残業実態調査2024」を発表した。

9割の人事が「残業あり」と回答

 残業の有無を職種別で見ると、人事は「残業あり」と回答した人の割合が最も多く、91.5%を占めていた。また、士業・事務所勤務スタッフは、「残業はない」と回答した人が22.6%と他職種と比較しても高い一方で、「60時間以上80時間未満」「80時間以上」の回答も多かった。

 従業員数別で見ると、10名以下の企業は「残業はない」「10時間未満」が比較的多いものの、「80時間以上」の割合も多く、近しい従業員数でも勤務先によって大きくことなることが分かる。

ここ1年の残業時間は「増加傾向」が「減少傾向」を上回る

 1年での残業時間の変化を質問したところ、「変わらない」(66.3%)が最多であった。また、「増加傾向」(20.2%)が「減少傾向」(13.5%)を上回る結果となった。

 職種別で見ると、多くの職種が「増加傾向」が「減少傾向」を上回っている。

 従業員数別では、10名以下の企業で働く人の88.0%は「変わらない」と回答している。一方で、100~499名、500~999名の企業では、「増加傾向」が「減少傾向」の割合を2倍以上も上回っていることが分かる。

残業時間が減少している理由は「残業が制限されたため」が最多

 ここ1年で残業時間が「増加傾向」と回答した人に、増加理由を質問した。最も多かったのは、「業務量が増えたため」(78.6%)、次点で「人員が足りないため」(52.9%)、「業務の割り振りが偏っているため」(28.6%)が続いた。

 また、割合としては少ないものの、「遅くまで働くことが良いとされる風土があるため」「残業を前提として業務指示をされるため」のように、残業が当たり前と考える企業もまだ存在していることが分かる。

 最後に、ここ1年で残業時間が「減少傾向」と回答した人に、減少理由を聞いた。割合が多い順に、「残業が制限されたため」(39.5%)、「業務量が減ったため」(25.6%)、「残業をなるべくしない風土があるため」(23.3%)という結果となった。

 その他の回答としては「業務改善をしたため」「転職をしたため」「担当業務が変わったため」などが見られた。

 なお、同調査の概要は次のとおり。

  • 調査方法:Webアンケート
  • 調査対象:全国の管理部門・士業の人
  • 調査テーマ:「残業時間」に関する実態調査
  • 有効回答数:347名
  • 調査実施日:2024年3月27日~4月2日
  • 調査主体:株式会社MS-Japan

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労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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