Value marketは、就職活動における面接体験の実態と、それが企業への入社志望度にどのような影響を与えているかを明らかにするため、「採用面接の体験と志望度に関する実態調査」を行った。
面接がきっかけで「志望度が下がった」経験は半数以上
直近1年間に受けた採用面接で、面接をきっかけに企業への入社志望度が下がった経験はあるかを聞いたところ、「ある」と58.4%が回答した。面接は単なる選考の場ではなく、求職者が企業を判断する重要な機会になっていることが分かる。
志望度が下がる理由、1位は「進行が不適切だった」
志望度が下がった経験があると回答した人に対し、その理由を聞いたところ、最も多かった回答は「面接の進行が不適切だった」が40.5%で、面接担当者の準備不足や時間配分の悪さなどが原因と考えられる。
次いで「求人情報と実際の条件に相違があった」が38.6%、「面接の質問が不適切だった」が33.3%と続いた。また、「面接担当者の企業理解・業務理解が不十分だと感じた」「面接時の職場の雰囲気が良くなかった」が同率で18.3%など、面接担当者の質や職場環境も志望度に大きく影響していることが分かる。
さらに、そのネガティブな体験が入社志望度にどの程度影響を与えたのかを質問したところ、「著しく低下した」が26.8%、「かなり低下した」が34.0%と、合わせて60.8%が大きな影響を受けていると回答した。
また、「やや低下した」は32.7%で、この数値を加えると、志望度が下がったと感じた人は全体の93.5%に達する。ネガティブな面接体験をした人のほぼ全員が、その企業への志望度を下げていることが分かった。
1次採用面接を受ける前の志望度は「どちらでもない」が最多
現在の勤め先に対し、1次採用面接を受ける直前での志望度を質問したところ、「どちらでもない」が40.1%で最多となった。「とても高かった」は15.7%、「やや高かった」は39.7%で、面接前から志望度が高い人は55.4%と全体の半数程度にとどまる。このことから、多くの求職者が、面接時点ではまだ企業に対する明確な志望度を形成していないことが明らかになった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:過去1年間で採用面接を受けたことのある10〜60代の男女 (全国調査)
- 有効回答数:262
- 調査実施日:2024年8月13日
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