ガロアは、日本全国の学生を対象に「企業研究の方法に関する調査」を行った。
大学生の就活状況
企業調査や企業研究にはどのような手法を活用したかを質問したところ、「就活情報サイト」が58%で最も多く、次いで「企業のホームページ」が27%、「企業説明会」が19%と続いた。同調査は具体的に就職活動を開始していない学生を含め取得しているため、就職活動の段階は幅広く、企業研究の初歩として就職情報サイトでざっくりと企業探しをしている人が多い結果となった。
就活で採用動画を視聴したことがある割合
会社説明や採用動画など、企業の動画コンテンツの視聴経験を聞いたところ、「視聴したことがある」は49%となった。属性値として、具体的に就職活動を開始していない学生が全体の68%存在するが、活動開始前から採用動画を目にしている可能性があるという。
就活生の採用動画に対する反応
採用動画を視聴した経験のある学生に対し、企業を知るために動画を視聴して良かったかを質問したところ、「はい」が97%を占めた。視聴した感想として、就職活動における有効性を感じていることが分かる。
採用動画を見る理由
さらに、動画の視聴で企業を知ろうと思った理由を聞くと、上位は「動画は情報量が多いため」で47%、「視聴に時間や場所の制約がないため」で38%という結果になった。動画はWebやSNSよりも情報量が多く、リアルイベントと比べて時と場所を選ばないことが、採用動画を見る要因となっている。
採用動画の良かった点
採用動画を視聴して良かったと回答した学生に対し、その理由を質問したところ、「企業の理解度が深まった」が62%で最も多く、次いで「短時間で多くの情報が得られた」が41%、「効率的だと感じた」が35%と続いた。採用動画は、企業に関する情報が10〜20分で凝縮されており、その効率性が就活生から好評のようだ。
採用動画の良くない点
また、採用動画を視聴したが良くなかったと回答した学生に対し、その理由を聞くと、「時間が取られる」が44%で最も多く、次いで「視聴しないと必要な情報か否かの判断ができない」「要領を得ない」が同率で28%と、いずれも時間に関する声が多く上がった。採用動画は広く情報を収集できる反面、特定の1つの情報を得るには時間効率が悪いという。
採用動画を見ない理由
一方、採用動画の視聴をしていないと回答した学生に、その理由を質問したところ、「その段階までいっていないから」が56%と最多となり、次いで「存在を知らなかったから」が25%、「探せなかったから」が16%と続いた。
採用動画を今後活用するか
採用動画を視聴したことないと回答した学生に対し、企業説明会が動画で行われた場合、自分の都合で視聴できたら参加するか(参加していたか)を質問したところ、72%が「はい」と回答した。
前問の採用動画を視聴していない理由の多くは、まだ企業研究の段階まで就活が進んでいないからであり、今後企業説明会が動画で行われる場合は参加した学生が大半であることが分かった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年8月19日~26日
- 調査対象:全国、ガクセイ協賛に登録する約800の学校の学生
- 調査方法:インターネット調査
- 対象者数:4年制・短期大学・専門学校を含む学生1833名
- 対象属性:女性1128人、男性677人、性別未回答28人
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