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海外エンジニア採用 最新動向キャッチアップ | Sun Asteriskに聞く、海外からIT人材を採用するときに知っておきたいこと

今が海外IT人材を採用できるラストチャンス⁈ 「なんとなく不安」な人事が腹をくくるべき1つのこと

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 日本企業の人手不足は大きな問題となっている。特に、IT人材不足は喫緊の課題であり、2030年には最大79万人が不足するともいわれている。IT人材獲得のためにリスキリングを行う企業は増えているものの、めざましい成果を上げられている企業はまだ多くない。そこで選択肢の1つとして挙がるのが、海外からの人材登用だ。一方、言語や文化の違いといったハードルにより、積極的に海外のIT人材を採用している日本企業はまだ少ない現状がある。そこで今回は、現地の大学と産学連携しIT人材を育成、日本への雇用へとつなげているSun Asteriskに、日本企業が海外からIT人材を雇用すべき理由と雇用する際のポイントを聞いた。

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日本が海外エンジニアを採用できる最後の時代⁈

——近年、ITエンジニアの不足が喫緊の課題です。あらためて社会的背景を教えてください。

大西健資氏(以下、大西) まず、日本の人口は減少に向かっています。かつ高齢化が進んでおり、日本の労働人口が増える見込みはありません。また、経済産業省のDXレポートで「2025年の壁」が提起されたように、日本のDXは遅れている状況です。世界から出遅れている要因の1つとして、特にソフトウェアエンジニアの不足が顕著であるといわれています。

大西健資氏

大西健資(おおにしけんじ)氏

株式会社Sun terras 代表取締役

2015年にSun*へ入社。前職であるパーソルキャリアで培ったHR領域の強みを活かし、人材紹介やRPO、xseeds Hub(海外テック人材採用プラットフォーム)などHR領域事業の全般を担う。その後、Creative&Engineeringでのセールスへも幅を広げる。現在はグループ会社であるSun terrasの代表取締役として事業推進全般を管掌。

 こういった状況を改善しようと、政府はリスキリングを推進しようとしています。しかし、おそらくリスキリングでは、企業が望む人材はなかなか生まれないでしょう。コードを書ける人は増えるでしょうが、ビジネスで必要なのは、企業がやりたいことを技術を使ってどう実現できるだろうかと絵を描ける人。そして、どのような設計書を書けば実現できるのかを考えられる、いわゆる上流部分を担う人です。この上流を担える人材が日本に圧倒的に足りていません。

——そうした事情を受けて、海外のIT人材に注目が集まっています。

 僕たちが良く知るベトナムを中心に、海外のIT人材は、上流の工程も任せられるくらい技術力は高く、層も厚い。

 そういった海外のIT人材を日本が獲得するチャンスは、今がラストに近いと考えています。今であればまだ、海外のIT人材は、日本に対してポジティブなイメージを持っています。他の国と比べて働きたい環境だと思ってもらえるギリギリの水準です。しかし今後、1人当たりのGDPなど、日本の競争力がさまざまな国に逆転されていく場合、わざわざ日本に行って働く必要はないと思われてしまう可能性は十分にあります。

大企業でも高まる海外のIT人材採用の機運

——なるほど。一方で、2022年時点で日本の外国人労働者比率は2.7%と低い現状があり、ITエンジニアでも同じことがいえるかと思います。なぜ日本企業はラストチャンスになるまで、海外のIT人材の採用に腰が重かったのでしょうか。

佐藤友一朗氏(以下、佐藤) 大企業が積極的に採用してこなかったため、雇用が重く見えているのではないでしょうか。おそらく、多くの人たちが思っているほど、中小企業やベンチャー企業は海外のIT人材を採用することに対して腰は重たくないように感じています。むしろ実力があって、自分たちのカルチャーにフィットしてくれて、日本が大好きな人だったら、ウェルカムだという状況が続いています。

佐藤友一朗氏

佐藤友一朗(さとうゆういちろう)氏

株式会社Sun Asterisk General Manager

2024年10月よりSun*のGeneral Managerに就任。ベトナムの最難関大学を中心に、インドネシアやブラジルなど4カ国12大学へと広がるxseedsの事業推進全般を管掌、人材採用をキーワードとしたHRのスペシャリスト。美容系専門商社経営企画室、ITコンサルのHRを経て、2016年にVISIBRUITを創業し独立、約10年経営者として実務を経験。

大西 そうですね。一方で大企業も、3年ほど前から海外のIT人材の活用に乗り出しています。当社のxseeds[1]のクライアントは、今では約半数もエンタープライズ企業です。

 これまでは非IT系企業でも、国内の業界トップの会社であれば、国内の大学・大学院とのつながりがあり、機械工学部や電気工学部といった機電系の学生は確保できていました。

 しかし、今はそのハードウェアとソフトウェアの垣根がなくなっています。各業界のトップ3にいるような会社でも、日本国内のトップクラスにいる情報工学系の学生になかなか会えない、アプローチができないという状況のようです。そういった背景から、海外に目を向けようと参画いただく会社は増えていますね。

[1]: グローバルにコンピューターサイエンスのトップの大学と産学連携で教育を提供し、日本企業へ新卒エンジニアとして採用支援を行うSun Asterisk社のサービス。

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この記事の著者

井上奈美香(HRzine編集部)(イノウエ ナミカ)

1994年宮崎県生まれ。京都女子大学文学部国文学科を2017年に卒業し、株式会社翔泳社に新卒として入社。メディア事業部の広告課に配属される。2020年8月に人事向けWebメディア「HRzine」の立ち上げに参画し、HRzineの営業責任者に従事。2023年4月よりHRzine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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