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海外エンジニア採用 最新動向キャッチアップ | Sun Asteriskに聞く、海外からIT人材を採用するときに知っておきたいこと

今が海外IT人材を採用できるラストチャンス⁈ 「なんとなく不安」な人事が腹をくくるべき1つのこと

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「言葉が通じないと評価ができない」を乗り越えるために

——海外のIT人材の採用に対し、人事担当者が乗り気になりづらいという現場の悩みを聞いたことがあります。人事担当者にとって、海外のIT人材の採用を進めづらい理由を教えてください。

佐藤 人事担当者が最も気にするところは、言語が通じないと相手を評価できないという点ではないでしょうか。

 採用面接の場合、言語の壁がない日本人であれば、候補者がどういうバックグラウンドを持って、どんな価値観でどんな能力を持っている人なのかということを、1時間である程度は理解できます。一方で、言語の異なる学生と面接するときには、間に通訳を挟む必要があります。すると、日本人との面接では1時間で20個できていた質問が、半分以下に減ってしまうのです。同じ時間で同じように評価できない。これは、人事にとってものすごくストレスだと想像しています。そして、入社後もこのストレスを抱えるのかと感じ、採用面接の結果を評価します。

 またたとえば、プロジェクトのメンバーをマネジメントするとき、この人は何時間働いていて、どういうアウトプットが出ているかといった点だけでなく、うまく働いているか、心身ともに不調はないかどうかも気になりますよね。そのときに、「調子どう」と声をかけて返ってくる日本人からの情報量と、外国籍の人からの情報量は、まったく異なります。

 そのため、人事担当者がまず感じる障壁は、コミュニケーションコストです。相手が何者でどういうスキルを持っているのか、正しく評価するための工夫を追加しなければいけなくなります。この工夫に対して、なんとなくの不安や面倒くささを感じてしまうことが、進みが遅い要因なのかなと思いますね。

——ビザの取得や生活のサポートという事務的な障壁というよりも、人事としてやるべき内定までの評価や入社後のコミュニケーションで、言語の違いによるすれ違いに不安があるのですね。

佐藤 ビザの取得や日本の商習慣のインプットも大変だといわれますが、すべてコミュニケーションコストが根底にあるのだと思います。そもそも人は、言語が同じであっても、コミュニケーションに使うカロリーが高いと疲れてしまいますよね。ただ、このコミュニケーションコストは乗り越えられる問題でもあると思っています。

大西 外国籍の人と働いたことがないだとか、海外から人を採用したことないだとか、見えない不安がいっぱいあって、その大きい要素の1つが言語であるのは間違いありません。

 xseedsに参加していただく企業も、最初は「どうしよう。本当に海外から採用していいんだっけ」と不安そうな方が多い印象です。しかし、いざ海外のIT人材を受け入れてみると、そんなに大きい課題はないと判断されて、毎年継続される企業も少なくありません。

コミュニケーションコストはかかるものだと腹をくくる

——「海外エンジニアを採用しよう」と決まったとき、人事はまず何をすべきなのでしょうか。

佐藤 コミュニケーションコストは、かかるものだという前提をまず持つことでしょうか。ここを、海外エンジニアの日本語能力のみに責任を押し付けようとしないことは大事だと思います。

 xseedsに参画される企業には、「自分たちが何かを伝えるために、また彼らが伝えようとしてくれることを受け取るために、労力は惜しみません」という姿勢があると感じます。まずは会社として、コミュニケーションコストをかけると決めることは、とても大事だと思います。

 自分も実践していますが、なりふり構わずに、どんなツールを使ってでもまずは伝えること。そして相手の言っていることをちゃんと受け取ること。この姿勢はとても大事だし、それを文化として、マネージャーやメンバーなどに広げていくのは人事担当者の役割ではないでしょうか。そういう姿勢を持つと、海外の人たちはとても心を開いてくれます。

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受け入れ企業の工夫とは

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この記事の著者

井上奈美香(HRzine編集部)(イノウエ ナミカ)

1994年宮崎県生まれ。京都女子大学文学部国文学科を2017年に卒業し、株式会社翔泳社に新卒として入社。メディア事業部の広告課に配属される。2020年8月に人事向けWebメディア「HRzine」の立ち上げに参画し、HRzineの営業責任者に従事。2023年4月よりHRzine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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