個人へのアプローチを判断する基準
弊社の組織サーベイでは組織状態の可視化とともに、個人の状態についても可視化をしています。個人の状態を正しく把握するために、1人ひとりのサーベイ回答を細かく確認し、回答内容から個別に声かけをするべきかを判断しています。
まずは、個別対応の基準についてどのように設定しているのかをご紹介します。大きくは次の2軸を基準としています。
- 前回サーベイと比較してどのように変化したか(動的視点)
- 今回の結果がどうだったのか(静的視点)
さらに、上記の軸をもとに回答全体を確認するとともに、次表の黄色部分に当たる5つの質問を確認しています。これらの質問は「個人の状態が良くないときに下がりやすい質問」として位置付けており、組織の過去の傾向から分析し設定しています。
加えて、任意ではありますが従業員からメッセージを記入してもらう設問を1つ設けています。こちらの内容も確認し、総合的に個別対応すべきかを判断しています。
しかし、サーベイ結果だけで判断すると効果的な対応にならないこともあります。そこで、日ごろから現場に向き合っている組織人事が、回答結果と組織の現状を照らし合わせながらどのように対応すべきかを決めています。
このように、基準に基づいてすべてを一律に対応するのではなく、組織の状況をさまざまな角度から観察しながら対応優先度を決めて進めていくことも大切なポイントと考えています。