月刊総務は、全国の総務担当者を対象に「アルムナイについての調査」を実施した。
3割以上が「アルムナイ」という言葉を聞いたことがない
「アルムナイ」とは何か知っているか質問したところ、「言葉を聞いたことがない」が32.8%で最も多く、次いで「なんとなく理解している」が31.0%、「よく理解している」と「あまり理解していない」がそれぞれ18.1%という結果になった。アルムナイに対する認知度はまだ限定的であることが分かる。
アルムナイネットワークを構築している企業は1割
現在、アルムナイネットワークを構築しているか聞いたところ、「構築している」企業は10.3%にとどまった。
ネットワークで実施していることとして、「OB会の開催」「社内報を退職者にも送る」「メールなどで定期的に情報提供」「同窓会を会社設備にて不定期開催」などが挙げられた。
アルムナイネットワークのメリット
アルムナイネットワークのメリットについて質問したところ、「再雇用の機会創出」が71.6%で最多となり、次いで「リファラル採用」が50.9%、「他社での経験のフィードバック」が35.3%と続いた。
アルムナイネットワーク構築を行わない理由
アルムナイネットワークを構築していない理由について聞くと、「再雇用は別途採用の一環として実施」が34.7%で最も多く、次いで「退職者と継続的な関係を持つ必要がない」が30.7%、「運営にコストや工数がかかる」が22.8%と続いた。
3割がアルムナイ採用の実績あり
アルムナイ採用制度(再雇用制度)の有無について質問したところ、「制度があり、再雇用の実績がある」が32.8%、「制度はあるが実績がない」が2.6%、「制度はない」が64.7%という結果になった。
再雇用を積極的に行う理由は「即戦力として活用できる」が最多
再雇用を積極的に行う理由について聞いたところ、「即戦力として活用できる」が85.4%で最多、次いで「すでに社内文化になじんでいるから」と「人材不足を補うため」がそれぞれ58.5%となった。
再雇用時に求めるスキルは「即戦力として業務に貢献できること」
再雇用時に求めるスキルや条件について聞くと、「即戦力として業務に貢献できること」が80.5%で最も多く、次いで「自社に対する理解が深いこと」が61.0%、「チームへの適応力が高いこと」が48.8%と続いた。
再雇用社員の勤続年数は「1年以上〜3年未満」が最多
再雇用社員の勤続年数について質問すると、「1年以上〜3年未満」が55.3%で最多となり、次いで「3年以上〜5年未満」が44.7%、「5年以上〜10年未満」が34.2%と続いた。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:アルムナイについての調査
- 調査機関:同社調査
- 調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者など
- 調査方法: Webアンケート
- 調査期間:2024年11月11〜19日
- 有効回答数:116件
【関連記事】
・新卒・中途採用は「認知拡大」が課題 25年はブランド構築と効率的なターゲティングが鍵—コーナー調べ
・2024年の人事施策、注力したテーマ1位は「中途採用」 2025年は「AI活用」に注目—コーナー調べ
・退職報告時に44%が“本当の理由”を伝えていない 「人間関係の悩みを伏せて伝えた」の声—エン転職調べ