キャリアクラフトは、職場いじめの実態調査を実施した。
職場にいじめは「あった」と65%が回答
職場にいじめはあったかを質問したところ、「あった」と65%が回答した。
その内訳について、「目撃した」が37%で最多となり、次いで「うわさで聞いた」が23%、「相談を受けた」が15%と続いた。また、自分が「いじめを受けた」は23%いることが分かった。
いじめを受けたあとは、「退職」が最多
職場いじめを受けたと回答した人に対し、その後、40%が「退職」し、34%が「我慢した」と回答。また、26%は「被害を周囲に相談した」が、その内「いじめが解決した」は37%と10人を切る結果となった。
いじめ加害者は役職・年齢が上の場合が多い
いじめの加害者の役職を聞くと、34%が「上司」、31%が「先輩」となった。自由記述のコメントでは次の回答が寄せられた。
- 気が弱くおとなしい女性。特に派遣社員など、立場が弱い人が辞めていくような気がする
- 加害者の上司より、役職が低かったり、年齢が下の人が狙われたりしていました
また、27%の「同僚」の内訳を見ると、「年上の同僚」が61%(31人)と最多になった。
いじめの内容は「失敗を執拗に責める」が最多
いじめの内容で最も多かったのが、「失敗を執拗に責める」で93人となった。他人から見ても「そこまで言わなくても」と感じるような、些細なミスを何度も責めるケースが多いという。
2番目に多かったのが、「陰口を言う」で87人。陰口によるイジメは上司ではなく、先輩や年上の同僚など比較的立場が近い人たちが行っているのが特徴的だという。中には、共有ファイルを作成し、複数人で特定の人の悪口を書き込むような悪質な例もあったとしている。
3位は「仕事を押し付ける/与えない」で76人となった。相手が仕事を断れないことを利用して、職場で肩身の狭い思いをさせ、追い込むようなことをするという。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年11月27日〜12月11日
- 調査期間:クラウドワークスを利用した同社調査
- 調査対象:複数人が働く職場で社員・アルバイトとして働いた経験がある人
- 有効回答数:300
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