VARIETASが開発・提供する大手企業向け対話型AI面接「AI面接官」が、キリンホールディングスでの新卒採用において本格導入されることが決定した。
キリングループは、多様性を重んじ、社内外でさまざまな知識・アイデアを取り込みながら新事業を推進するために、多様な人材をフェアに採用できる仕組みづくりを進めてきたという。応募者1人ひとりの能力やポテンシャルを公平に見極めるうえで、AI面接官は効果を発揮し、「誰もが挑戦できる環境」を目指すキリンの姿勢とも合致するものだとして本格導入に至ったという。
さらに、AI面接官導入により創出された人的リソースを、応募者とじっくり向き合う最終面接や研修・育成プランの検討に振り向けるなど、採用の質向上にも寄与するとしている。
なお、本格導入決定に先立ち、キリンではAI面接官のトライアル導入を2024年10月に実施。候補者の面接受検後の面接録画を、キリン人事部が視聴し、1次面接の合否を確認。AI面接官による評価(総合得点・能力得点)と、人事による1次面接の合否判断の相関を分析したところ、主な指標として次の成果が得られたという。
「人事部の評価」と「AI面接官の評価」に強い正の相関
「キリン人事部の評価」と「AI面接官の評価」との相関関係は、総合得点・能力得点ともに0.8以上と、非常に強い相関関係を示したとしている。
社会人基礎力の全項目で、AI面接官の評価が合否判断をサポート
AI面接官は、経済産業省が定める「社会人基礎力」12項目を評価する。これらの評価と、キリン人事部が実施した1次面接の合否判断の関係を分析したところ、すべての項目において評価スコアと合否の間に強い正の相関が確認されたという。
これにより、AI面接官がキリンの選考基準に沿った形で、公平で一貫性のある候補者の評価を支援できることが示されたとしている。
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