リクルートの研究機関・就職みらい研究所は、同研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施した。
26卒の内定率、2月1日時点で39.3%
2月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は、39.3%(15.4ポイント増)で、現在の就職活動スケジュールとなった2017年卒以降、前年に引き続き過去最高になったという。内定率を文理別で見ると、「文系」が37.1%(12.5ポイント増)、「理系」が44.3%(21.8ポイント増)と、理系のほうがやや高い結果に。地域別では、「関東」が44.6%(19.7ポイント増)、「中部」が40.9%(12.9ポイント増)、「近畿」が29.8%(4.7ポイント増)、「その他地域」が38.8%(21.0ポイント増)となった。
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学生が十分な準備の時間を確保できないまま選考を受けている様子もうかがえる
学生に面接選考への参加状況を聞くと、全体では「最終選考を受けたことがある」の割合が48.1%、「最終選考は受けたことがないが、面接選考は受けたことがある」の割合が27.9%と、約8割の学生が選考を経験していることが分かった。学生からは、「早期化していることで、早くに進路が決まり安心できるのでうれしい」といった声もある一方で、「早期化が進み過ぎていて、大学生の本分である勉強をおろそかにせざるを得ない場面が多々あると感じている」「準備不足であり、選考までに間に合うか非常に不安である」「採用活動の解禁といわれている時期と実際の採用活動のスケジュールにギャップを感じている」といった、採用活動の早期化に対して困惑する声も多く寄せられた。
なお、調査の概
要は次のとおり。- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:2026年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2026」にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4729人(内訳:大学生3809人・大学院生920人)
- 有効回答数:大学生929人・大学院生347人
- 調査実施期間:2025年2月1~7日
- 調査機関:就職みらい研究所
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