アンケートは、昨年度にレバテックフリーランスへ新規登録したエンジニアやクリエイター1190人に対して実施。この調査結果から、次に示す4つの事実が浮かび上がってきたという。
- フリーランスエージェントの利用を希望するIT技術者の年代はほぼ半数が30代
- フリーランスエージェントの利用を希望するIT技術者の非フリーランスが6割を占める
- フリーランスになったきっかけは半数以上が「収入を増やしたかったから」
- 案件選びで優先するのは「報酬/給与」と「スキルアップ」
フリーランスエージェントの利用を希望するIT技術者の年代はほぼ半数が30代
下図のとおり、年齢を見ると30歳〜39歳が全体の48.1%を占めており、ほぼ半数が30代と言える。次に多いのは40代(29.7%)、若手の20代は20.9%。50代もわずかながら存在していることから、幅広い年代がフリーランスエージェントに興味を持っていることがわかる。
また、圧倒的に男性が多く、女性は2割ほど。日本における情報処理・通信に関わる人材の男女比は男性86.9%、女性13.1%だという、2015年の国勢調査結果と大きな剥離はない。
フリーランスエージェントの利用を希望するIT技術者の非フリーランスが6割を占める
下図は現在の働き方を尋ねた結果で、もっとも多いのはフリーランス(企業での常駐と在宅を合計したもの)で42.6%。つまり、回答者(=昨年度レバテックフリーランスへ新規登録した人)の6割弱は非フリーランスということになる。正社員(16.5%)、契契約社員(1.3%)、派遣社員(7.7%)という内訳を見ると、フリーランスだけでなく、さまざまな立場の人がフリーランスエージェントを利用していることがわかった。
フリーランスになったきっかけは半数以上が「収入を増やしたかったから」
現在フリーランスのエンジニアに対し「フリーランスになった理由」(複数回答可)を尋ねたところ、「収入」が52.4%ともっとも多く、続いて「取り組みたい事業があったから」「趣味の時間や家事に使える時間を増やしたかったから」といった答えが続く。収入はもちろんだが、起業したり、自分や家族のため時間を増やしたりといった、収入を増やしながら自分のやりたいことを優先したいエンジニアにとって、フリーランスは適した働き方と見なされているようだ。
案件選びで優先するのは「報酬/給与」と「スキルアップ」
フリーランスのエンジニアに「案件を選ぶ上で優先するもの」を聞いたところ、「報酬/給与」がトップとなり、続いて「自身のスキルアップ」といった回答が続く。先のフリーランスになった理由を裏付ける結果と言えるだろう。一方で、「人間関係(上司/同僚)」「企業/サービスの方針・ブランド」を選ぶ人は少なかったことから、自分自身の収入やステップアップを目指している人がフリーランスという働き方を選んでいるという傾向が見て取れる。
また、「希望する働き方」については、7割以上が「フリーランス」を選んでいることから、多くのフリーランスのエンジニアは、フリーランスとして働くことを自ら選び、納得できているようだ。