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勤め先のハラスメント対策は「不十分」と65%が回答—A&Sフィナンシャルアドバイザリー調べ

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 A&Sフィナンシャルアドバイザリーは、「職場のハラスメントに関するアンケート調査」を実施した。

勤め先のハラスメント対策は「不十分」が最多

 勤め先ではハラスメントの対策を行っているか質問したところ、「対策をしているが不十分」が最も多く37.8%、次いで「まったく対策をしていない」が27.4%と続いた。一方、「十分な対策をしている」は20.3%にとどまり、約8割の会社がハラスメントの対策を強化するか新たに始める必要があることが分かった。

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6割以上が「職場でハラスメントが起きている」

 勤め先でハラスメントが起きているか聞いたところ、「職場でハラスメントが起きている」が63.7%で最多となり、次いで「まったく起きていない」が36.4%、「よく起きている」が11.8%と続いた。

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 ハラスメントが起きる度合いを、前問のハラスメント対策の度合いと組み合わせてみたところ、「十分な対策をしている」と回答した人の職場では、ハラスメントが起きている率が46.9%だったが、「対策はしているが不十分」または「まったく対策をしていない」と回答した人の職場では75.4%に達した。

 また、「十分な対策をしている」と回答した人の職場では、「ハラスメントがまったく起きていない」という回答が53.1%と半数を超えたが、「対策はしているが不十分」または「まったく対策をしていない」と回答した人の職場では24.6%にとどまった。

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ハラスメントをした当事者はどのような状況になったか

 前問で「ハラスメントが起きている」と回答した人に、ハラスメントをした当事者がどのような状況になったかを聞くと、「当事者はハラスメントをした認識がなくそのままとなっている」が突出して多く57.8%。次いで「被害者(または周囲)が会社に相談し、指導を受けた」は21.0%で、36.8ポイントの差が開いた。

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「会社はハラスメントを把握しているが適切な対応をしていない」が最多

 起きたハラスメントに対して、会社(または上司)が対応しているかを聞いたところ、「把握はしているが適切な対応をしていない」が44.6%で最も多く、次いで「会社(上司)は、そもそもハラスメントが起きたことを把握していない」が35.4%、「ハラスメントを把握し、適切に対応している」が19.1%と続いた。適切に対応している会社は、2割にも満たないことが分かった。

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ハラスメントが職場に与えた影響は「モチベーションの低下」

 ハラスメントが職場に与えた影響を聞いたところ、「仕事へのモチベーションが下がった」が49.5%、「職場の雰囲気が悪くなった」が48.5%で、ともに約半数となった。次いで、「会社への不信感が募った」が31.0%と続いた。

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自分自身がハラスメントを受けた場合にどうするか

 自分自身がハラスメントを受けた場合にどうするかを質問すると、1位は「会社の上司・先輩・同僚などに相談する」で38.3%となった。また、「会社で設置しているハラスメントの相談窓口に相談する」は26.3%で、3割にも満たない結果となった。

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会社の相談窓口を使わない理由は「求めるような対応が期待できないから」

 前問で「会社で設置している相談窓口」を選択しなかった人に、なぜ相談しないかを聞いたところ、「求めるような対応が期待できないから」が最も多く28.8%となった。「秘密が守られないと思うから」「大ごとになると思うから」もそれぞれ2割を超えており、会社の相談窓口を信頼し、安心して活用できないと感じる人が少なくないことが分かる。また、そもそも「会社に相談窓口が設けられていないから」も26.1%となった。

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ハラスメントが起きない職場にするために必要だと思うこと

 ハラスメントが起きない職場にするためには、「社内のコミュニケーションを円滑にし、風通しのよい組織にする」が49.4%で最多となり、次いで「ハラスメントをした人への対応をする」が34.1%、「方針を明確化し周知する」が32.4%と続いた。

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職場で起きているハラスメント、約8割が「パワハラ」

 職場で起きているハラスメントは、「パワハラ」が圧倒的に多く79.6%。次いで「セクハラ」が35.6%、「カスハラ」が23.2%と続いた。

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どのような「逆ハラ」が起きているか

 近年、パワハラ対策が進むにつれ、部下から上司に対して行われる「逆パワハラ」(以下、逆ハラ)も増加傾向にあるという。逆ハラが起きる度合いを、前問のハラスメント対策の度合いと組み合わせてみたところ、次のような結果となった。

 「逆ハラはまったく起きていない」という回答は、「十分な対策をしている」と回答した人の職場では58.6%、「対策はしているが不十分」または「まったく対策をしていない」と回答した人の職場では46.4%となった。この数字を見る限り、十分な対策をしている職場でも4割以上、十分な対策をしていない職場では5割以上で、すでに「逆ハラ」が起きていることになる。

 注目すべき点として、「適切な指導に対しても『パワハラだ』と大げさに言う社員がいる」という回答は、ハラスメント対策を十分に行っている企業のほうが高い傾向が見られた。これは、従来のハラスメント対策が、かえってハラスメントへの過剰な意識を生みだしている可能性を示しているという。適切な対策を行うには、正しい知識とハラスメントの境界線の理解が不可欠だとしている。

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「ホワハラ」が起きる理由

 近年、「逆ハラ」だけでなく、「ホワイトハラスメント」(以下、ホワハラ)も増加しているという。ホワハラとは、上司が部下に対してパワハラになることを恐れるあまり、過剰に気を遣って仕事の適切な指示や機会を与えず、結果的に部下のモチベーションや成長の機会を奪うことを指す。

 そこで、「ホワハラ」が起きる理由を聞いたところ、1位は「『パワハラ』と『適切な指導』の境界線が曖昧なため」で36.9%、2位は「部下・後輩から『パワハラ』と言われることへの恐怖心が強いため」で29.9%という結果になった。

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 なお、調査の概要は次のとおり。

  • 調査名:職場のハラスメントに関するアンケート調査
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査日:2024年12月19日
  • 調査対象者:回答時在籍している会社で勤続1年以上の正社員800名(男性400名、女性400名)
  • 年齢層:20代200名、30代200名、40代200名、50代150名、60代以上50名

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