アカリクは、ジョブ型採用を導入している企業(従業員数100名以上)の人事・採用部門の管理職を対象に、ジョブ型採用導入による企業変革に関する調査を実施した。
82.3%が「応募者の質の向上」を実感
「Q1.ジョブ型採用の導入後、応募者の質はどのように変化しましたか。」と質問したところ、「大きく向上した(30%以上の向上)」が22.5%、「やや向上した(10〜30%程度の向上)」が37.3%、「少し向上した(10%未満の向上)」が22.5%という結果となった。

また、「Q2.ジョブ型採用の導入後、入社後1年以内の離職率はどのように変化しましたか。」という質問には、「大きく改善した(30%以上の改善)」が19.6%、「やや改善した(10〜30%程度の改善)」が39.3%、「少し改善した(10%未満の改善)」が22.5%となった。

約47%が「入社後の定着」に効果を感じている
「Q3.ジョブ型採用の導入後、採用活動でどのような効果を実感しましたか。」と質問したところ、「候補者との期待値のミスマッチが減り、入社後の定着が良くなった」が47.1%と最多。次いで、「必要なスキルや経験が明確になり、的確な人材が集まりやすくなった」が43.1%、「職務内容が明確なため、応募者の質が向上した」が40.2%と続いた。

さらに、自由回答で他に実感している効果を募ったところ、下記のような回答が寄せられた。
- 適正配置が可能となった
- 本人たちのモチベーションが上がる
- 特性が活かされやすくなった
- 需要と供給側での認識のズレがなくなってきた
- 活気がある
- 効果的な採用
約8割がジョブ型採用導入は「前向きな変化をもたらした」
「Q5.ジョブ型採用の導入は、組織全体と従業員にどのような変化をもたらしましたか。」と質問したところ、「非常に前向きな変化が見られた」が27.5%、「ある程度前向きな変化が見られた」が51.0%という結果となった。

「非常に前向きな変化が見られた」「ある程度前向きな変化が見られた」と回答した人に、「Q6.具体的にどのような変化を実感されましたか。」と質問したところ、「評価基準が明確になり、社員の納得感が高まった」が56.2%が最多。次いで、「社員一人ひとりの役割が明確になり、業務効率が上がった」が47.5%、「キャリアパスが見えやすくなり、社員の成長意欲が高まった」が46.2%と続いた。

また、Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q7.Q6で回答した以外に、組織全体の変化があれば、自由に教えてください。」と質問したところ、「風通しがよくなった」や「メリハリがつきやすくなった」といった回答が寄せられた。
課題は「採用基準の調整」や「給与水準の設定」など
「Q8.ジョブ型採用の導入において、課題を感じることはありましたか。」と質問したところ、「かなり大きな課題があった」が23.5%、「やや課題があった」が47.2%という結果であった。

そこで、「かなり大きな課題があった」「やや課題があった」と回答した人に、「Q9.具体的にどのような課題を感じましたか。」と質問したところ、「求める人材要件の設定が難しく、採用基準の調整に苦労した」が52.8%と最多であった。次に、「給与水準の設定に苦労した」が45.8%、「職務記述書の作成に想定以上の時間と労力がかかった」が40.3%と続く。

なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:ジョブ型採用導入による企業変革に関する調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2025年4月14~15日
- 有効回答:ジョブ型採用を導入している企業(従業員数100名以上)の人事・採用部門の管理職102名
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