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ピープルアナリティクス超入門!| 第7回

ピープルアナリティクスを支える4種類のデータと、データ活用で押さえるべき5つのポイント

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データ活用で押さえるべき5つのポイント

 データが集まると「いろいろやりたい!」となりがちですが、集めるまでが大変で「集めて終わり」となってしまうこともあります。そうならないために、次の5点を意識して実務に落とし込みましょう。

1データ取得は必要最低限に

 データは「何のために」を決めてから収集を開始します。たとえば「退職率を下げたい」と考えたとき、勤怠データ・コミュニケーションデータ・生産管理データなど思いつく限り闇雲に集めると沼にはまります。まずは仮説(例:残業時間が多いのでは? コミュニケーション不足では?)を立て、それに関連するデータだけを収集しましょう。取得頻度(毎日か月1回か)も目的に応じて決めます。

2透明性を高める

 従業員に「監視されているのでは?」と疑念を抱かせないことが大前提です。データ利用の目的・手段・保存期間を説明し、活用後はどのような効果があったかを共有すると信頼を得やすく、次回以降のデータ収集もスムーズになります。

3データリテラシーとガバナンスも高く

 人事データはセンシティブです。データ基盤を構築する部門と活用する部門が分かれることが多いため、セキュリティレベルを定義し、権限設計を行う必要があります。仕組みだけでなく、関係者全員のデータリテラシーを高めることも不可欠です。

4データ品質を保持する

 人事・労務・採用・育成などファンクションごとに異なるシステムを用いている場合、更新漏れや項目変更によるフィールドずれが発生しがちです。定期的なデータ更新と欠損チェックを実施し、品質を保ちましょう。これは1で述べた目的を確実に遂行するための土台です。

5AI活用でも意思決定は人

 AIによる示唆はあくまで補助です。「退職確率90%」と表示された従業員に即面談を設定するのは早計です。ブラックボックスのままでは適切な手を打てません。最終判断は人が行い、AI結果の背景を検証して活用しましょう。

 人事で扱うデータは「意外と少ないのでは」と感じるかもしれませんが、ピープルアナリティクスで扱うデータは実は多種多様です。組織課題の早期発見や施策の最適化を実現するうえで、データをどう駆使し改善サイクルを回すかがポイントになります。量も大切ですが、何より大事なのは目的です。目的に沿った必要十分なデータを、透明性を持って扱うことが、人事への信頼と施策の精度を高めるカギになるでしょう。

 また、今回は4種類のデータを紹介しましたが、まずはオペレーショナルデータとセンチメントデータの活用から着手し、段階的にパーソナリティデータやアクティビティデータの活用を検討するのがおすすめです。

 次回は、センチメントデータの代表例である「組織サーベイ」について解説します。

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この記事の著者

友部 博教(トモベ ヒロノリ)

東京大学大学院で博士号を取得後、東大、名古屋大、産総研などでコンピューターサイエンスの学術研究に取り組む。2011年、DeNAに入社し、アプリゲーム分析およびマーケティング分析などの部署を統括、その後ピープルアナリティクス施策を担当。メルカリの人事を経て、ビズリーチに入社。現在はビズリーチ Work...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/6800 2025/06/26 08:00

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