ジェイックは、同社が提供する新入社員研修の受講者に対して行った、アンケートの結果を発表した。
就職活動をやり直したいと考えた回数、「1回もない」が6割以上
25卒の新入社員に対し、入社から今日まで就職活動をやり直したいと考えたことはあるか質問したところ、「1回もない」が66.4%、「1、2回はある」が24.6%、「3回以上ある」が9.0%という結果になった。
前回の2024年調査と比較すると、順位に変動はないものの、「1回もない」と回答した割合は5.4ポイント増加と全体の約3分の2に達しており、新入社員の就職先への満足度が高まっている傾向がうかがえる。
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前問で「1、2回はある」「3回以上ある」と回答した人に、どのようなときに感じるか聞いたところ、「今の業務内容に入社前のイメージとギャップがあると感じたとき」「自分がこの仕事に向いてないと感じたとき」「月給を見て安いと思ったとき」「教育体制があまり良くないなと感じたとき」などの声が寄せられた。
就職活動をやり直すなら重視すること、半数が「仕事内容」
前問で「1、2回はある」「3回以上ある」と回答した人に、就職活動をやり直すなら何を重視するか質問したところ、「仕事内容」が50.5%で最も多く、次いで「給与」が40.9%、「社風や社員の雰囲気」が28.0%、「勤務地」が22.6%、「福利厚生」が16.1%、「働き方の柔軟性(リモートワークや副業可など)」が12.9%、「教育体制(新人研修・社内教育など)」が7.5%、「企業規模・企業の知名度」「企業理念(ミッション)」がそれぞれ5.4%、「昇給・昇格等の評価制度」「大変さを含めたリアルな働き方」がそれぞれ4.3%、「資格支援などのキャリア形成制度」「その他」がそれぞれ2.2%、「社員のキャリアアップ事例」が1.1%と続いた。
2024年調査と比較して最も変化が大きかったのは「社風や社員の雰囲気」で、12.8ポイント増加し、次いで「企業理念(ミッション)」も4.4ポイント増加した。一方で、「福利厚生」が6.8ポイント、「仕事内容」が4.7ポイント減少している。給与や福利厚生といった条件面だけでなく、職場の人間関係や企業の価値観といった、入社前に見極めるのが難しい「ソフト面」の重要性を改めて認識する傾向がうかがえる。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:新入社員研修「就職活動をやり直したいと考えたこと」についてのアンケート
- 調査対象:同社が提供する新入社員研修の受講者
- 調査機関:同社調査
- 調査方法:Webアンケート
- 調査期間:2025年7月2~10日
- 回答者数:277名
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