Synergy Careerは、26卒と27卒の就活生を対象に、SPIの性格検査に関する調査を実施した。
SPIの性格検査とは、適性検査の一種で、受験者の性格やパーソナリティを把握するための検査のこと。近年、選考でWebテスト(SPI)を重視する企業が増加傾向にあり、特に性格検査は、学生の価値観や行動傾向を把握するために多くの企業で導入されているという。
SPIの性格検査が選考の合否に影響すると思う割合
SPIの性格検査が選考の合否に影響すると思う割合について、「非常に影響する」が19.5%、「やや影響する」が37.5%とあわせて約6割となった。
SPIの性格検査を「合否を左右する重要な選考」として受け止めている層が一定数存在することが分かる。一方で、「あまり影響しない」「まったく影響しない」と答えた就活生は合わせて約2割にとどまった。

企業がSPIの性格検査を重視していると思う割合
企業がSPIの性格検査を重視していると思うかについて、「非常に性格検査を重視している」が5.5%、「やや性格検査を重視している」が10.0%と、合わせて15.5%の就活生が重視していると回答した。
一方で、「非常に能力検査を重視している」が38.0%、「やや能力検査を重視している」が16.0%と、合わせて54.0%に達し、半数以上の就活生が企業は能力検査を重視していると感じていることが分かった。
この結果から、SPIにおいて「性格検査よりも能力検査が合否に直結する」と就活生が認識していることがうかがえる。

SPIの性格検査対策に利用するツール
SPIの性格検査対策に利用するツールは、「問題集」が47人で最も多くなった。また、「特に対策していない」と回答した学生も86人と大きな割合を占め、約4割の学生がSPIの性格検査対策に積極的ではない実態も明らかになった。

選考にSPIの性格検査がある企業にエントリーしたい割合
選考にSPIの性格検査がある企業に「非常にエントリーしたい」が10.0%、「ややエントリーしたい」が23.0%と、合計33.0%が回答した。
一方で、「あまりエントリーしたくない」が15.0%、「まったくエントリーしたくない」が12.5%と、合わせて27.5%だった。
さらに、「どちらともいえない」と答えた学生が39.5%と最も多く、性格検査の有無が志望企業の選択に直結していない層が大きいことも分かった。

SPIの性格検査を企業に合わせて答える割合
SPIの性格検査を企業に合わせて答えるかについて、「絶対に合わせて答える」が14.5%、「やや合わせて答える」が27.5%と、合わせて42.0%の就活生が企業に寄せて回答する意識を持っていることが明らかになった。
一方で、「やや性格に正直に答える」が16.5%、「絶対に性格に正直に答える」が11.5%と、28.0%の就活生は素直さを重視して回答していた。
また、「どちらともいえない」は30.0%で最も多く、就活生の間で「性格検査は戦略的に答えるべきか、それとも自然体で答えるべきか」という意識の揺れが見られることがうかがえる。

SPIの性格検査の結果を見たいと思う割合
SPIの性格検査の結果について、「非常に見たい」が23.0%、「やや見たい」が29.5%と合計52.5%だった。半数の就活生が、性格検査の結果を「自己理解のツール」として活用したいと考えていると分かった。
一方で、「あまり見たくない」が10.0%、「まったく見たくない」が4.5%と、見たくないと回答した就活生は14.5%にとどまっている。

なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
- 調査期間:2025年10月2~4日
- 調査方法:インターネット上でのアンケート調査
- 有効回答数:200人(男性81人:女性119人)
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