People Innovation Awards実行委員会(事務局:一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会)は、人の成長を企業・組織の成長へと結び付け、変化し続ける組織文化を創造している取り組みを発掘・表彰する「People Innovation Awards」を10月よりスタート。同アワードへのエントリーを12月12日まで募集している。

同アワードは、昨年まで「JAPAN HR DX AWARDS」という名称で開催。しかし、DXという言葉に引っ張られ、本来主役であるはずの「人」ではなく、ツールや手法にスポットライトが当たってしまう場面があったという。「真の変革はテクノロジーからではなく、人の意志から始まる」というのが実行委員会の信念。これをより明確に示すため、今年から名称をPeople Innovation Awardsに変更した。
応募テーマは次の4つ。「人の成長」と「企業・組織の成長」を結び付けた取り組みが対象で、単なるツール導入や制度変更ではなく、継続的な変革文化と具体的な価値の創造を重視する。
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- 人の可能性を引き出す取り組み
- 社員の主体性を引き出し、社員の能力を最大限に活かす仕組みづくりや、「人の成長のエコシステム」をデザインする取り組み。
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- 人間中心のイノベーション文化
- テクノロジーや制度が主役ではなく、「人」を中心に置き、心理的安全性などを土台に新しい価値創造を促す文化づくりの取り組み。
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- 外部組織・人材との連携による変革
- 「複業」や「留職」、地域社会との連携など、会社の枠を超えて人材の流動性や成長を促進し、組織文化に変革をもたらした取り組み。
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- テクノロジーとの協働による新たな価値創造
- AIなどを活用し、人がより創造的な業務に集中できる環境を構築するなど、「人が輝くためのテクノロジー活用」の取り組み。
アワードの審査基準は次のとおり。これに基づいて審査が行われ、大賞をはじめ、テーマ別優秀章、チャレンジ賞、審査員特別賞が授与される。
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- 変革インパクト
- 取り組みが組織や個人にもたらした具体的かつ測定可能な成果・変化。「個の成長」と「組織の進化」への貢献度を定量・定性の両面から評価する。
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- 戦略性
- 取り組みが経営戦略や事業目標と明確に連携し、組織全体の課題解決や価値向上に貢献しているか。目的設定の妥当性と戦略的な位置付けを評価する。
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- 新規性・独創性
- 従来の枠組みや常識にとらわれない革新的なアプローチ、着眼点の独自性。困難な課題に対するチャレンジ精神を評価する。
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- 継続性・自律性
- 取り組みが一過性でなく、持続可能な仕組みや文化として組織に根付いているか。従業員の主体的な関与や自律的な学び・成長を促進する工夫を評価する。
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- 再現性・展開可能性
- 他の組織や部門にも応用・展開できる普遍性や学びがあるかを評価する。
応募する企業・団体の規模や業種、組織形態に制限はないが、2025年1月〜2025年12月の期間に大きな変化が生まれたり、成果が出たりした取り組みが対象となる。応募は自薦・他薦ともに可能。12月12日が応募締め切りで、その後の審査で最終選考会に出場できる企業・団体が決まる。最終選考会ではプレゼンテーション審査が行われて各賞が決定。表彰となる。
応募方法やエントリーシートの項目などについては、同アワードのWebサイトを参照のこと。
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