NEWONEは、新入社員1274名と上司1353名を対象としたサーベイデータをもとに、新入社員の組織適応(職場になじみ、自分らしく働ける状態)を成功に導く重要要素を明らかにした調査レポートを発表した。
結果のサマリーは次のとおり。
- 「職場フィット」と「入社の前向きさ」が組織適応の最重要要素
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- 組織のミッションや提供価値への共感が、新入社員の組織適応度に最も強い影響を与えることが判明
- 新入社員だからといって遠慮せず、早期から積極的にミッション理解を促すことが重要
- 「仕事の意義・価値の明確化」が育成の鍵
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- 人間関係の満足度は高いものの、「貢献実感」や「1年後のキャリアイメージ」に物足りなさを感じている傾向がある
- 本人にとっての仕事の意義・目的を見いださせる関わりが求められる
- 「どれだけ貢献できているか」よりも、「自身の業務がどういう意義を持つか」を伝えることが重要
- 上司と新入社員の認識ギャップへの対応が必要
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- 「貢献実感」「スキルアップ実感」で大きなギャップが存在
- 定期的な振り返りの機会を設定し、貢献・スキルアップの両面で手ごたえを感じさせる関わりが必要
- 担当者だけではなく職場全体として本人の思いや考えを共有することも重要
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年10月〜2025年9月
- 対象:2024年度新入社員1274名と直属の上司1353名(24社)
- 主な業界:製造、IT、商社、不動産、サービスなど
- 調査方法:PANAIサーベイのサーベイ結果を集計・比較
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