◆ 著者のDento氏が運営する「20代〜30代のキャリアを考えるブログ」もあわせてご覧ください
なぜ未経験者を採用するのを躊躇しているか
未経験者の採用を躊躇している理由には、大きく2つあるのではなかろうか。
1つ目は「教育コストの高さ」だ。未経験だと戦力のあるエンジニアとして現場に入るまで数か月以上かかることも珍しくない。それまでに人件費、書籍代、セミナー代と高いお金がかかる。そして、身についたと思ったら他社に転職してしまったということも珍しくない。
こうした教育コストの高さは、未経験者採用を躊躇する主な原因になっているだろう。特に入社後は保険代、時にはボーナスも支払いなどが発生し、1円も生み出していない人に払う金額もはねあがってしまう。
2つ目は「エンジニアという仕事に向いているかわからない」という点だ。エンジニアという仕事を未経験だけどやりたいですという人が、やっぱり向いていませんでしたということになると、採用にかけた時間が無駄になってしまう。そのため、経験のある人を採用するほうが理にかなっているだろう。「やっぱ、オレにはダメでした」と言い残して去るのを見たことがある人もいるのではなかろうか。
だが、空前のエンジニア不足である現状において、エンジニア採用に関して文句を言ってはいられないだろう。有名なメガベンチャーでも、Webエンジニアに関しては「来てください」というスタンスなので、通常の企業が経験者、特にスキルのある人の獲得合戦で勝つのは難しい。
そこで、未経験者をどのように採用していったらよいかを提案したい。未経験者の採用は難しいのは承知だが、育成によっては可能性があることを示したい。特に内定者期間にするべきことや、採用にあたってのターゲティングについて、「教育コスト」に着目して述べさせていただく。