このコースでは、ビジネス課題解決のためのAIプロジェクトの企画立案からAI活用の法的課題、運用、実際の導入事例をもとにしたケーススタディーやディスカッション、最先端技術のハンズオンなどを用意。ビジネスとテクノロジー両面でスキル育成を図り、AI活用の需要が高まる産業界で即戦力となる人材の早期育成を目指すという。
コース内容は、日本IBMがこれまでのIBM Watsonプロジェクトで得た知見と、金沢工業大学の教育ノウハウを統合し、ビジネス面と技術面からAI導入に必要なスキルを体系化して開発されている。日本IBMは、教育用コンテンツの開発および専門性の高い講師の派遣などを通じ、同コースの開発および運用を支援する。
なお、日本IBMがWatsonに関する教育コース開発で学校法人を支援するのは、これが初めてだという。
AIビジネスエンジニアリングプログラムが開講するコースは次の4つ。各コースは2時間の授業を8回で構成されている。
- AI基本コース
- AI活用を検討するビジネスパーソンを対象に、AIの技術動向や活用法、法的課題やプロジェクト実施時の考慮点などを通して、AI導入プロジェクトの企画立案能力の習得を目指す。
- AIビジネスコース
- 企業のIT部門、エンジニアなどを対象に、実際のAI事例をもとにしたケース・スタディーやディスカッションを通して、AI 導入プロジェクトの提案書作成能力の習得を目指す。
- AI技術基礎コース
- 企業のIT部門、エンジニア等を対象に、既存のAI技術を活用したアプリケーション構築をハンズオン型で体験することにより、Watson認定技術者試験の合格に必要な知識習得を目指す。
- AI技術上級コース
- 主にエンジニアを対象に、機械学習・深層学習をはじめ、AIが適用可能な領域、考慮点、限界点などを理解・考察し、新たなAI製品のサービス開発に役立つスキルの習得を目指す。
金沢工業大学では今後、このコースのトライアル版を2018年2月と3月に開講。また、同コースの内容を大学生向けにも開発し、2019年から大学一年生向けの選択科目として受講可能にする予定だ。